密接と親密と緊密と緊迫

いとう茂

2014年07月01日 10:39

密接とは
すきまのないほどぴったりとくっついていること。「家々の―している辺り」

深い関係にあること。また、そのさま。「両国は―な関係にある」

そして、親密とは
互いの交際の深いこと。きわめて仲のよいこと。また、そのさま。「―な間柄」

緊密とは
物と物とがすきまなくくっつくこと。物事の関係が密接なこと。
また、そのさま。「―な連絡をとる」「更に―して行く車に車夫達の姿は見えなくなり」
非常に厳しいこと。また、そのさま。厳格。「―ニ仰セ付ケラルル」

それで、緊迫と言うことは
状況などが、非常に差し迫っていること。緊張して、今にも事が起こりそうなこと。
「―した空気に包まれる」

辞書で調べるとこうなります。
密接な深い関係には仲の良いことも含まれるのでしょうか、
拉致問題で進展が期待される北朝鮮ですが、こういう場合は
国語的に拉致問題に関して両国は密接な関係にあるとは
表現しないのでしょうか。
韓国と北朝鮮は朝鮮半島の平和維持について密接な関係にある、
これも国語的には間違った表現なのでしょうか。

緊密とか緊迫と言う意味は密接とは少し隔たりを感じます。

何が言いたいのかといえば集団的自衛権の解釈について
修正案が出されました。

「日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、
これによって日本の存立が脅かされ、
国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に、
必要最小限度の実力を行使するのは、
自衛の措置として憲法上許容されるとの判断に至った」
などとする、閣議決定案で合意する見通しです。
以上はNHKのニュースからの抜粋です。

もしものことを想定した解釈ですが、冒頭の密接の使い方が
間違っていないとすれば、アメリカと北朝鮮が戦闘状態になった時、
日本海に空母を浮かべてアメリカは戦闘をするでしょうか。
日本のアメリカ軍基地から戦闘機が出撃した場合、
北朝鮮の標的になるのは日本の国であり国民になります。

もし、日本海や東シナ海に空母を浮かべての戦闘であっても日本が
標的にならないという保証はありません。
拉致に関して密接な関係にあると言ってもまさかアメリカ軍を
攻撃できるはずはなく、日本は北朝鮮に矛先を向けることになります。

つまり密接な関係にある国を攻撃するといえるのです。
これが親密な関係の国であるならそのようなことは起こりません。
私なんかよりずっと頭のいい人が大ぜいで文言を考えているのでしょうから
問題はないと思いますが、日本語的に理解できない部分があります。

それと、公明党との合意さえできれば解釈の変更ができると
考えているところにも疑問を感じます。
どこかで国民がごまかされている、解釈の拡大で乗り切り、
なし崩しに憲法が変わりそうな気がします。

アメリカの押しつけ憲法という論理もありますが、それでも
70年近く内戦も外国相手の戦争もない日本です、
平和ボケは気になりますが、平和ゆえの産物です。

改憲の必要があるのなら国民にその是非をもっと議論してもらう
努力が必要だと感じます、この前の通常会議で解釈変更に反対する
意見書が提出され可決されました、この点は同感だったのですが
解釈変更の前に改憲の是非について国民的議論が必要だと
考えていますので、意見書ではそのあたりが読み取りにくい部分があり
反対をしました。
解釈変更にしろ改憲にしろ、その先には
何らかの必要性があるからで、差し迫った危機があると考える
からではないのでしょうか、では、その危機の源となる仮想敵国はどこなのか。

ここまで政府が急ぐのは北朝鮮ではなく軍備の充実が著しい中国なのかと
考えてしまいます。
あるいは両国かも知れません。

昔、経営コンサルタントの須田泰三さんから直接聞いた言葉です。
「正しきにて滅びる店あればそれもよし、断じて滅びず」
滅びてほしくない政党もあるのに・・・・・。

今朝は大津駅で社会を明るくする運動のPRを行いました。
保護司と更生保護女性会、それに保護観察所の職員およそ20名で
啓発チラシとうちわを配りました。
知事選と言うことで候補者とかち合うことが心配でしたが
幸いどの陣営も顔を見せませんでしたが関西電力の
節電キャンペーンとかぶってしまいました。

それでもうちわは人気があり300くらいがあっという間に無くなりました。
社会を明るくする運動、一体どれくらいの人がこの意味を
理解しているのか考えた時、少し暗い気持ちになりますが、
分かってもらえる可能性がそれだけ多いことに勇気をもらいました。

10時に大津市長に伝達式がありその後に商工会議所、12時に滋賀県知事を
訪れますが、私は会議所まで一緒でした。
12時から別の会議があり2時からも別の会議そして6時30分から・・・・・。
暑い中今日は多忙です。