研修会、無事終了

いとう茂

2014年08月05日 13:17

昨日からの研修会が無事終了しました。
今回は募集定員250名に対して288名の参加がありました。
大津市からは4人ですが滋賀県からは38名の参加で、地の利を活かした
議員が多かったようです。
昨日と今日で4人の講師から話を聞きました。

それぞれためになる話でしたので機会を見てアップしていこうと思いますが、
昨日の二人目の講師で北海道の宮島望さんの話も印象に残りました。
「障がいを持つ人の働ける場を作る」というテーマの講演でしたが、
現在74名の人たちと酪農を営んでいて、そのうちの半分以上の人が
様々な障がいを持っています。

新得共働学舎という施設を民間の寄付を募って1974年に立ち上げ
「自労自活」を合言葉にして活動をされています。
毎朝朝食の時に今日は何をするのか自発的に発表させて
休みたければそれも良し、牛舎の掃除、畑仕事、それぞれの
やりたいことをしてもらうというもので年商2億3千万円の
学舎になったといいます。

来たい人は拒まない、たとえ部屋が手狭でも受け入れる、受刑者も
受け入れる、ひきこもりも大丈夫ということで、根底には
マザーテレサの「最も弱い立場にあるものが必要とするものを
届けること、それが神のみ旨だ」という考えがあります。
行き場のない人たちが必要とするものは何かを常に追求し、
それは今後の社会が備えなければいけないものではと自問を繰り返し
社会に発信していくという地道な努力をされています。

「最も弱く見える枝が最も必要であり、調和をもたらしてくれる」
というコリント人の話もしていただきました。
生産しているチーズが「山のオリンピック」で金メダルを受賞し
世界的な評価を受けたことも売り上げを伸ばす要因だったそうです。
ここのチーズは天皇陛下も召し上がっているそうで、ここにくるまでの
努力に頭が下がる思いでした。

288人の懇親会は食堂がいっぱいで、食べるものは油ものメイン、
早々に切り上げ、いざ、風呂へ…・もちろん貸切りでした。
せいぜい15人くらいしか入れない風呂が二つ、男性が200人、
シャワーは24時間使えますが、おそらく懇親会が終わってすぐの
風呂場はもしかしたら修羅場、絶対駄目です、これも何度か研修に来ての
学習能力だと思います。

その後はサロンで意見交換、今回は京都の精華町、福島県の二本松市
鳥取の南部町、栃木市、兵庫県の多可町の議員の皆さんと熱く語りました。
研修も実りがありますが他都市の議員と情報交換も貴重な収穫です。
夜郎自大という言葉がありますが、他を知り自を顧みるという
スタンスは大切です。

次の研修はいつ来れるかわかりませんが、いつも幾つかの学びと
気づきがあり自己啓発になります。
いくつになっても学び続ける姿勢は持っていたい、もう後戻りできない
片道だけの人生ですから、そう思います。

2時からは大津市の自治連合会との懇談会です。
どんな意見が出るかわかりませんが、組織率が低下しているとはいえ
大津市で一番大きな団体ですし、住民に直接影響がある
組織ですので、しっかり意見を聞いてこようと思います。