終戦記念日
69度目の終戦記念日がめぐってきました。
300万人とも320万人とも言われる戦死者ですが、
正確な数字は明らかにされていません。
息子や娘を亡くした親の数は年々減少しています、
戦場に送り出した子供が亡くなられたと考えると
最も若い人での沖縄戦の中学生ではないでしょうか、
その親が当時30代半ばでも69年を足すと100歳を
有に超えますし空襲で子供を亡くした親でも90歳以上と
考えられます、子供が亡くなるということは、新しい連鎖が
断ち切られるということです。
親を亡くした人は69歳前後から上の年齢に達しています。
悲惨な戦争の模様を伝える人は毎年減っていきます。
被爆された方、沖縄戦を生き抜いた方、南方戦線から
生還した人、さまざまな戦争がありました。
そうした様子を伝えるのは主に「口伝」です。
伝統芸能や工芸の世界では師匠から弟子へ口伝で
技術が伝えられてきました、時間はかかりますが正確に
伝わる方法だと思います。
高齢になった語り部が次の世代、その次の世代に
語り続ける、そのことが聞く側の心に響き、刻まれ
また次の世代に伝えられる、地味ですがそして、高齢の方には
辛くてきついことかもしれませんが、そのことが平和維持の近道
のような気がします。
生き物は植物動物を問わず争う部分も持っています、
それは自分が生きんがためですが、人間は身を捨て大切な人を
守る心も持っています。
核家族化が進み戦争はテレビか映画の中の話になりそうな世の中ですが
実際に世界では今も戦争が行われています、平和の中でしか育っていない
私たちは戦争の悲惨さを知りませんが、世の中の便利さは知っていますし
もっと便利になるよう望む気持ちもあります。
そうした世の中が一変して欲しいものは手に入らない、お金があっても
食べ物が口に入らない、権利の行使もできない。
それは日常生活ではどんなことか考える必要があると思います。