人に任せる
自分ひとりがどれだけ力を出しても一人は一人分の仕事しかできないのが
凡人です、私もこの部類ですので、自分ができることを自分でしてきたことが
多かったのですが、うまく人を使う人もいます。
あんな風になれたらと思ったこともありましたが、性格でしょうか、お願いすることが
照れくさくてできません。
別に何もかも知っていたいとか、人に任せたくないということはありません。
そもそも役をすることもあまり好きではないので、できればひっそり暮らしたい。
そう思っています、人によっては「そんなことないやろ、目立ちたがり屋やで」
そういうことを言われるかもしれませんが、事実は違うと思っています。
役のことは別にして、人に任せることを覚えたことがあります。
5年前にネクタイを15本ほどいただいたことがあります、ご主人がスーツを着て
出かける場所がなくなったので、よかったら締めて欲しいと届けていただきました。
全部、自分では選ばない柄や色使いで最初は抵抗がありましたが、ハンガーに
掛けて自分のネクタイと比べると、自分のネクタイがくすんで野暮ったく見えました。
それ以来、徐々にですが服装は店の人に選んでもらうことが増えました。
スーツや気に入った色の服は自分で選びますが、ネクタイやジャケット、それに
スラックスや普段着のシャツは選んでもらって買っています。
茶色のジャケットやスーツは持っていません、それが勧められてついつい
昨冬買ってしまいました、ネクタイも選んでもらい、きぐるみ人形でしたが
成人式のときにも勧められて買ったのがこげ茶のスーツでした。
多少自分では違和感があっても着てしまえば何とかなりますし、人の目を
気にする年でもありませんし、何より自分の感覚では絶対に選ばない色の服が
着られることは嬉しいものです。
似合っているかどうかは自分の判断です、センスが良いかどうかは周囲の判断、
人に任せて服を買うのは楽です、ただ、周囲がどう思うか、ダサッ、
そう思われるのも自分です、その責任を取るのは自分です。
仕事を人に任せる、進み具合のチェックはしなくてはいけませんし、出た結果の
責任は自分にあります、服を選ぶのと次元は違っても自己責任は同じです。
自分の娘ほどの女性に「あの~ネクタイ選んでもらえますか」最初の声かけは
照れくさいものがありますが、売り場をうろうろしていればたいてい向こうから
声を掛けてくれますので、それほどでもありません。
自分では選ばない服を買ってイメージが変ったと感じているのは自分だけで
周囲は無頓着の方が圧倒的に多いのも事実です。
かといって・・・・・やはり人に仕事を頼むのは照れくさい・・・・・・。