小正月

いとう茂

2018年01月15日 21:43


1月15日は「小正月」です、小正月と言ってピンと
くるのは50代半ば以上でしょうか。
学校が休みで成人式があった、子どもの頃の記憶は
その程度で、家では祖父が硬くなった鏡餅を菜っ切り包丁で
体重をかけて切っていたのを思い出します。
この年になって小正月のいわれというものをしっかり理解して
いませんでしたので調べてみました。
年神様や先祖を迎える行事を行う大正月に対して、
年神様や先祖をお送りするのが小正月です。
小正月は豊作祈願や家庭的な行事を行う地域が多く、家々では
繭玉、餅花などを飾ります。
やぐらを組んで正月飾りや書き初めを燃やす火祭りがあり、
その煙に乗って年神様が天上に帰ってゆくとされています。
その火で焼いたお餅などを食べると無病息災で過ごせるとも
言われているそうです。
成人の日を1月15日としたのは、この日が小正月であり、
かつて元服の儀が小正月に行われていたことによるといわれている。

調べてみると遠い昔に聞いたことがあるような気もします、
ポツポツ思い出す部分もあります。
最近は成人式もハッピーマンデーとかで第2月曜の開催になり
毎年開催日が変わります、昔は固定でしたのが21世紀の
到来で消えてしまいました。

成人式の会場も私の頃は県立体育館、娘は市立体育館で
今はプリンスホテルに変わっています。
変わる世の中変わったのは成人式の会場、開催日、
変わらないのは新成人を祝うということだと思います。
成人式だけでなく変わったものは他にもたくさんあります、
緩やかな変化だと気が付かずに流されて、気が付けば
全く違う見知らぬところに流されていたということもあると思います。

改めて歳時記を紐解いて変わっているもの、変わっていないもの、
残したいもの、残さなければいけないもの、そんなものの整理が
できればと思います。
ちなみに、私が20世紀から持ってきた者の中に風呂敷があります、
今風のカラフルなものではなく茶色の無地の風呂敷で、
我が家には今でも現役で活躍する風呂敷があります。