一頭の狼と一頭の羊

いとう茂

2019年03月28日 20:36

一頭の狼に率いられた百頭の羊の群れは、
一頭の羊に率いられた百頭の狼の群れにまさる。
ナポレオン

好きな言葉の一つです、リーダーの資質の重要性を
説いた言葉ですが、一頭の狼に率いられた百頭の狼が
果たして最強かと考えると・・・・・・。
目標を一つに定めて、それに向かっていく百頭の狼の群れなら
最強に違いないと思いますが、どこかに私利私欲が入ると
たちまち群れが崩壊する危険もあります。
事実、権力争いで泥沼化した組織や団体の様子がマスコミで
取り上げられることもあります。

組織でもリーダーがいて、その人が組織運営を前に
進めてくことが多いのですが、いつもいつも正解なら
組織は大きくなっていきますが、リーダー以外の人は
考える力が弱くなり、リーダーに任せておけば大丈夫、そんな
空気が漂います。
そうなると情報がリーダーに集中し、リーダーの負担が大きくなり、
それまで目が届いていた部分も見落としたりすることが出て、
組織の運営に支障が出る場合も考えられます。

若いころに聞いたか気づいたか忘れましたが、親指がリーダー、
残りの指とは違う方向を向いているし、物をつかむときは、
上からしっかり押さえる役目を果たしていますし、親指だけで
物をつかむことはまずありません、これはリーダーに私心がない
証拠で、誰かのサポートをしているということ。
指を折る時は一番に折れる、君子豹変すを実践しているので
しょうか、そして指を開くときは最後に親指が立ちます。
他の指が立ったことを見届けて、やっと自分の出番が回る、
まさに締めくくりの役目だと思います。

一頭の狼、せめて3頭できれば5頭から10頭の狼がリーダーの
狼を支えて群れを率いることができれば、まとまりも持続性もある
強い集団になると思います。
言われたことを黙々と実行する、そんな羊でいることも案外、
難しいのですが・・・・・・。