馬が合う

いとう茂

2019年05月20日 21:53

気が合う、水が合う、肌が合う、馬が合う
息が合う・・・・・・、他にもあるのでしょうが、〇〇が
合うという言葉の中で、馬が合うというのがここにきて
気になってきました。
気が合う、肌が合う、馬が合う、息が合うはほぼ同義語で、
肌が合うだけが少し艶っぽい意味もあると解釈しています。
水が合うは、環境というか職場や土地柄の雰囲気が合い
居心地がいい、そんな意味でしょう。

生まれが午年ですので若いころに馬が合うについて調べたことが
ありました、乗り手と馬の息や気持ちが通じないと落馬してしまう。
これが対人関係にも通じることから、相手と息が合う、気持ちが
通じ合う事のたとえになっている、そんな解説があったような・・・・。
馬が合う話だけに馬鹿馬鹿しい話です・・・・・・やめるなら今です。

ここにきて気になることが出てきたのは、「馬が」という「が」の
部分です、「馬と合う」なら馬と並列だと思いますが、「馬が合う」
だと主が人間で従が馬という事になるのではないか。
私は人間ですからいいのですが、馬にしてみれば背中に人や
荷物を載せて人間に楽をさせているのに何で従なんだ、そんな
ことを考えないのだろうか、まして、対人関係で使うなら対等でないと
以後の人間関係が続かないのではないだろうか。
なぜ俺が従でお前が主なんだと言われかねません。
「靴が合う」「服が合う」なら主従でも抵抗なく受け入れられます。
文法的には馬が合うで対等の意味があるのかも知れません。
耳に響く感覚的な違和感が気になるのです。

議員を辞めてこれまでの生活に変化が出てきました。
議員は公僕とはいえ、それなりの報酬をいただく職業でも
あります、その収入がなくなったのですからどこかで補填を
考えなくてはいけません。
これまで40年以上営んできた店を続けるのも一つの方法ですし、
違う世界に飛び込むのも方法です。
順応できるか水が合うかは別の話ですが・・・・・。
そのことでこれまでと同じ生き方はできなくなります、言い換えるなら
これまでとは違う役を演じることになります。
団体や組織の中で必要とそうでないものの見極めもしなくては
いけません。
一度きりの人生、何をしてもいいのだと思いますが、背負った義務は
果たさないと無責任な大人でしかありません。
どんな選択をするか、久しぶりに大きな岐路に立っています。