朱雀門を見て思い出したこと

いとう茂

2019年11月01日 21:49


昨日の近畿保護司会の代表協議会の帰りも
近鉄でしたが、新大宮から大和西大寺の途中に平城京跡があり、
のどかな風景が続きます。
この平城京の跡地には2018年3月24日に新たな観光拠点ゾーン
「朱雀門ひろば」が開園しています。
こんなところで地面に座っておにぎりを食べたり、ゴロンと
横になってウトウト・・・・気持ちがいいだろうなぁ。
ススキが群生して風に吹かれて揺れるさまを眺めていると、
はるか昔にタイムスリップした気持ちになります。

朱雀門は中国の四神伝説に由来する名称で、天の四方の
方角を司る霊獣からきています。
東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武でこれに古代中国に
端を発する自然哲学の五行思想の万物は火・水・木・金・土の
5種類の元素からなるという説から麒麟を加えることがあり、麒麟は
中央に位置するとされています。
また、火、水、木、金、土の5種類の元素は「互いに影響を与え合い、
その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という考えが
根底に流れています。

色が方角で使われるのは、大相撲のつり屋根から下がる房にも
見られます。
黒い房は玄武で、神は亀で方角は北を向いています。
赤い房は朱雀で神は鳥で、方角は南。
緑の房は青龍で神は龍で、方角は東。
白の房は白虎で神は虎で、方角は西。
正面から土俵に向かって左を東、右を西としています。
そして、土俵の方角は実際の東西南北とは異なっているのが面白い所です。
緑の房を青い房と読むのは道路の信号と同じですが、由来は平安時代に
さかのぼるそうです。
その頃の色は、赤、白、黒、青だったそうで、その名残りが緑でも青汁かな。