因果応報・・・・・
この前ホームセンターに立ち寄って、ペットコーナーで
ケースに入っている犬を見ていると、店員が近寄ってきて
「犬をお探しですか、可愛いでしょう」
「うん、そうやなぁ」 (うちの犬の方が可愛いわ・・・・)
「どんな犬がお好みですか?」
「犬は飼ってるんやけどな、何でも噛んで困ってるんやわ」
「何でも噛むんですか」
「ベットも噛んで中から綿を引きずり出すんで、すぐに使えなく
なるんや」
「あ~、それやったら噛むおもちゃなんかをあげたらどうでしょう」
「前はそれもやってたんやけど、一向に治らないんのやわ」
「後からあげたらあきませんよ、ベットもそうですけど、後から
もらうとおもちゃと勘違いして噛むことがありますんで、部屋に
先に置いといてもらって、犬を後から入れるんです」
「それで治るかな」
「全部とは言いませんけど、だいぶマシにはなると思いますよ、
後から犬が部屋に入ると、そこにあるものは先からある置物みたいに
思うみたいですよ」
「ありがとう、一度やってみるわ」
そんな会話をしてからペットのおもちゃを見に行きました。
何度も買っていますが、せいぜい持って2日ほどで、すべてばらすか
壊してしまいますので、壊れにくいものを探しました。
木製のものは噛み千切るのでダメ、と言ってあまり固いものだと
噛むのをあきらめてしまい、おもちゃになりません。
犬を飼っている人なら同じような苦労をされているかも知れません。
迷って買ったのが、ボールです。
ボールも過去に買いましたが噛んで穴をあけたり、固いボールなら
噛んで細かくしてしまい、ボールの破片がそこら中に散らかり
掃除が大変でした。
今回はそこらの轍を踏まないようにして、固めで破片になりにくいボールを
買いました、家に帰って犬に見せるとワンワン鳴いて、早く頂戴コール、
さっそく与えると、前足で押さえてボールを噛んでいます、少し大きめに
しましたので口の中には3分の1くらいしか入らず、すぐには破片に
はならいはずです。
それでも、少し目を離しているとボールの形がおかしい・・・・・・。
よく見るとボールの表面のカバーが破れています。
「あ~あ、やっぱりだめか」そんなことを感じていましたが、夜になっても
カバーは破れていますが、ボールは円形のまま残っています。
取ろうとすると、ウー、ウーと威嚇が始まり取られまいと抵抗が始まります、
こうなると正面突破は難しく、食べ物で気をそらせて、その隙に・・・・・。
カバーを食べても大変ですので、カバーを外して小さい犬の前に
ポトリと落とすとコロコロ転がり、それをめがけて一目散、これで
当分遊んでくれる・・・・・それが勘違いでした。
5分もしないうちにカバーのないボールは床の上で静止したまま、
「遊ばへんのか」そう言って足でポンと蹴ると、また一目散。
こちらの足元まで持ってきて「取ってみろ」と挑発行為に出ます。
こういう時は素直に乗ってやるのが一番いいことを知っていますので、
足でこちらに転がして、ポンと蹴る、そして一目散、足元まで運んできて
ワンワン。
ポンと蹴る、そして一目散、足元まで運んできてワンワン、
ポンと蹴る、そして一目散、足元まで運んできてワンワン、
ポンと蹴る、そして一目散、足元まで運んできてワンワン、その繰り返し、
エンドレスになりそうで、休むとワンワン、ワンワン攻勢が始まります。
お前はいいけどこちらが疲れるわ、そんなことお構いなしです。
仕方なくボールを机の上に置いて、食べ物でごまかしますが、
そのうちクンクン鼻を鳴らして部屋の中を歩き回り、最後は私の
顔を見つめてワンワン、あ~あ、こっちを立てれば、そちらが立たずかよ。
誰だぁ、こんなボールを買ってきた奴は・・・・・・・。