思い出し遍路81

いとう茂

2021年05月10日 14:11

香川県の入口になる雲辺寺、実は徳島県に位置すると
いうことを後で知りました。
ここも3度お参りをしていますが歩いて下ったことはなく、
3度ともロープウェイを利用しました。
別格の萩原寺に寄りたかったので、歩いて遍路道を下りると
かなりの回り道になるのと、車での遍路だったためです。
乗り場に行くまでに数多くの像が並んでいます、顔かたちも
姿もそれぞれ違います。
その中に入っての写真ともう1枚は、乗り場の横に広場がありましたので
ちょっとふざけて見ました。
風があるときはパラグライダーでもやっているのだと思います。
遍路はせいぜいロープウェイです、空を飛んでは歩き遍路になりません。

雲辺寺が88か所で一番標高が高いところにある札所で、焼山寺ほどでは
ありませんが、裏手から上るとかなり急な坂が続く遍路道でした。
最初のころは20分くらい休まずに上れましたが、その後は・・・・・・。
それでも焼山寺のように上って下っての繰り返しがないので、休み休みなら
上ることができます。
境内には願い事が叶うとされる「おたのみなす」という石の腰掛があります。
手前に大きな岩をくりぬいた穴があり、そこをくぐり抜けて石に座ると
願い事が叶うというものです。
ここだけでなく他の札所にもこうした願い事が叶う岩などがありますが、
そもそも願い事を納め札に書いて本堂と大師堂に納てお参りをする四国遍路、
ご利益がより大きいのは本堂と大師堂での一心のお参り・・・・だと思います。

境内のイメージは細長い感覚ですが、実際に歩いてみるとかなり広く、
歩いてきた遍路にすればあちこち動き回るのは大変なことだと思います。
1巡目は早朝から上り始めて別格の萩原寺、67番の大興寺、68番神恵院と
69番の観音寺にお参りして観音寺市内に宿泊でしたが、上りが
あった分足腰の疲労もかなりあり体も疲れていたのだけは記憶しています。
観音寺からホテルまでは1キロ余りだったのでしょうが、棒のようになった
足を引きずっていました。