境界
境界と言えば個人の家同士の中間点、
建て替えや売買の時に問題になることがあります。
それまで仲良くしてきた隣人との人間関係が悪くなったという話は
時々耳にしますし、行政の市域の境界もあります。
びわ湖は滋賀県の管理ですが、それに隣接する陸地は
それぞれの市町の管理、台風で打ち上げられたガレキは
滋賀県、それとも各市町、ガレキ以外にもびわ湖の藻の処理は、
水の中にあると滋賀県、岸に打ち上げられると各市町の責任に
なるようですし、水際に生息する有害動物の駆除は県と市町に
とって結構頭の痛い問題のようです。
これから台風シーズンを迎えてガレキが大量に打ち上げられることも
考えられますが、県民であり市民でもある人たちにとっては
どちらが処理をしてもいいから早く片付けて欲しい、それが本音です。
近江大橋を大津から草津に向いて走ると市域の境界が表示されて
います、この前何気なく歩道の方を見ていると面白いことに気づき
ました。
大津市の方は歩道の横の側溝から雑草が生えていますが、
草津市に入るときれいに除草されています。
美観がどうのと言うことは感じませんが、雑草でも住みやすい大津市。
ちょっと斜に構えすぎかな・・・・・皮肉ではありませんので。
市域、県域の境界で印象に残っているのが、遍路で歩いた高知県と
愛媛県の県境です。
宿毛から5キロほどでしょうか松尾峠という山越えの遍路道がありますが、
高知県側はゴロゴロ石が転がる上り道ですが、愛媛県に入ると
見違えるような舗装道路になりました。
峠の頂上までは愛媛側から自動車で行くことはできますが、高知の
方には下りられません、住民はどう感じているのだろう、行政は
どう考えているのだろう・・・・・それとも愛媛の道路行政の予算が
余ったから整備したのか・・・・・。
いろんなことを考えさせられました。
バリアフリー、ユニバーサルデザインは段差や継ぎ目をなくすこと
だけなのか、市境、県境の境目をなくすことは別問題なのでしょうか。