人間万事塞翁が馬
誰でも知っていることわざです、昔、城塞の近くに住んでいた老人の話です。
順番は忘れましたが、老人が飼っていた馬が逃げ出し、
周りの人たちは残念なことだというのですが、
老人はそうとも限らんよ、と言います。
しばらくすると逃げた馬がもう1頭連れて戻ってきました、
周りの人は良かったなと言いますが、老人はそうとも限らんよと言います。
老人の息子が馬に乗っていて落馬して足の骨を折ります、
周りの人は可哀そうにと言いますが、老人はまた、そうとも限らんよです。
そのうち戦が始まり五体満足な若者は戦場に駆り出され、
多くが死んでしまいます。
まだ続きがあったような・・・なかったような・・・・。
目先の出来事にバタバタ振り回されるな、なるようにしかならない、
物は考えようで不幸になったり幸せになったり・・・。
勝手にそう解釈していますが、案外世の中そうしたものかもしれないと
考えられるようになってきました。
こうでなければいけない、そう考えていた頃は自分で自分を
縛っていたのかも知れません。
それが偏った考え、言動になってしまうこともあったでしょうし、
視野が今よりももっと狭かったように思います。
自分がこうであるから同じようにしない他人が許せない、
金子みすゞの、みんなちがって みんないい・・・そんな発想など浮かびませんでした。
しかし・・・よくよく考えれば・・・自分のことも思い通りにならないのに、
他人が自分の思い通りになる・・・思い上がりも甚だしい。
冷静になれば当然のことだと思えるのに・・・・ね。