理由はどうあれ

いとう茂

2022年05月26日 12:39

威厳があるご主人なのか、話しても通じないのか、夫婦の仲が悪いのか、
ただの分からず屋なのか・・・・理由はどうあれ、母親が父親に話ができない・・・
そんな夫婦が何組かあります。
相談に母親が来てえこーと話をして方向を決めても、
父親の壁に当たるとそれ以上話が進まなくなります。
「話ができない」「よう話さんわ」ということで、進入禁止です。
「一度、えこーに一緒に来てもらえませんか」そうお願いしても
「ダメです、話せません」になります。
もちろん頑固おやじが物分かりのいい親父に変身して、家の中の雰囲気が
変わり当事者に変化が出てきた例もありますが少数です。
言葉が適切かどうかわかりませんが、まだまだ夫婦は本当に困ってない、
かわいそうなのは当事者の子どもですが、もう少し時間をかけようという結論になります。

不登校の場合なら「学校に行ってちゃんと授業を受けろ」・・・。
家から出られないのに学校に行くことができないのは当然です、
一旦学校のことは置いておき、信頼できる大人と接する機会を作るために
学校以外の支援機関につなぎ、勉強のことは言わない、
日常会話がうまくできるようになってから、放課後授業や自習教室に
1時間でもいいから行くように勧めます。
母親は理解してくれることが多いのですが、父親は頑として6時間を譲りません。
年金のこともあります、すでに専門機関にかかっているので申請すれば
年金受給も可能なのに、それを父親が許そうとはしない。
親の年齢を考えればいずれ働けなくなるのに、子どもの将来について
どう考えているのかな、ここももう少し時間がかかるなぁ・・・・。
一般就労は無理だろうから作業所に通所して、作業所からも手帳取得と
年金受給を応援してもらおう・・・
螻蟻の一穴という言葉がありますが、小さい穴を見つけてゆっくり大きくしていき、
風通しを良くするしか方法がありません。
男は仕事、女は家事、育児・・・男女共同参画、ワークシェアリング、
女性管理職・・・・どこの国の話かしら。
子育てはお前に任せてある、家にずっと子どもがいるのはお前の育て方が
悪いからだ・・・この言葉は父親の無知、無力さを如実に物語る言葉だと思います。