中学生は2学期です

いとう茂

2022年08月30日 15:53


29日から市内の中学校で2学期を迎えました。
1・2年生はクラブに精を出した夏休み、3年生は3年間の集大成ともいえる
試合があり、これからは受験に向けて日々を過ごすことになります。
早々と進路が決まった子どももいれば、まだまだ迷っている子どもも多いと思います。
誰もが通る道とは言え、志望校に全員が合格できればと願っています。
自殺者が一番多いのも2学期の始業式前後です、ステージの上から校長が
命の大切さを説くことは重要ですが、普段から子どもに身近に接している
担任やクラブの顧問が、日常会話の中で命について子どもたちと
話をすることも必要ですし、担任や顧問の人間力と子どもたちを
どれだけ大切に思っているかが試されるように感じます。
大津市の事例ではありませんが、不登校の相談を受けていて、
学校長から言われてきました・・・そう言って子どもの家を訪ねる担任もいます。
様々な価値観や考え方を持った人間が集まって、組織や団体を構成している以上、
全員が同じ対応ができないことの方が多いと思います。
35人のクラスで担任は一人、副担任がいても二人です。
担任から見れば35人ですが、子どもたち一人ひとりから見れば担任は一人、
苦しい胸の内を聞いてくれる人間は一人です。
大勢いるから対応が難しい・・・じゃ何人なら対応が可能なんですか・・・
教師一人ひとりに聞いてみたい気持ちです。
いい高校に入って、いい大学に行き、いい会社に就職する・・・
誰もが思い願うことかも知れませんが、全ての人がそうできるとは限りません。
いつの頃からか、世の中は終身雇用、年功序列の考え方が
通用しなくなってきているのに、親の願望だけは変わりません。
我が子の幸せを願わない親はいないと思っています、そして、
幸せのかたちも一つではないと思います。
背伸びして背伸びして背が伸びればいいのですが、
そのうち地に足がつかなくなると取り返しがつきません。
親の見栄、これでどれだけの子どもが苦しんだか、
何度間違っても生きていればやり直すことができます。
どうぞ暗いニュースが続きませんよう・・・。