もう少し待っていてください

いとう茂

2023年02月15日 21:50

かなり早い時期からえこーに来ている相談者の話です。
相談の申し込みの電話は私にかかってきました。
面談日を設定して2時間余り話をしていましたが、
こちらが質問しないと話題が途切れてしまいます。
このパターンはそれ以後も続いています。
終わる間際になると堰を切ったように、
過去の話が出てくるパターンも変わっていません。
最近は面談日がとれずに行っておらず、昨年の4月が最後だったと思います。
支援機関のケース会議で、ある支援機関の職員が
「検査を受けたら年金が受給できると思いますので、
そちらの方向でやってみます」と言ってくれて、
病院で検査を受けて年金の受給が始まっています。
ケース会議でも「何に困っているのか本人にも分からないのではないか」
といった意見も出ますし、えこーでもそう感じていました。
この相談者からはほぼ毎日同じ内容のメールが来ますし、
電話も週に2回ほどかかってきます。
それと手紙が週に1回は届きますが、
こちらも毎回同じ内容で困っていることが具体的には書かれていません。
こちらも面談日を設定したいのですが、
ドタキャンが多く1度ですんなり面談とはいきません。
昨年の末から相談者が急増して、面談日のやりくりをしている状態で、
今からですと4月の末か5月の面談日しか設定ができません。
こちらの台所事情もありますが、
スタッフ会議でこの相談者の面談はしばらく見合わせることになりました。
手紙やメールの内容が変わったら面談の再開です。
こんなえこーの対応ですが、
この相談者はえこーだけでなく支援機関もいくつか紹介しましたのでつながっています。
他の相談者のケース会議などで支援機関の、
職員と顔を合わせると必ずこの相談者の話題も出ますので、
そこで情報の共有をしています、変化があれば支援機関でもすぐに対応することができます。
えこーと同じように電話、メール、手紙は届くようです、
直接ではありませんがこれも一つの見守りの形だと思います。
生きづらさというのは簡単ですが、それぞれが抱えている生きづらさはそれぞれ違います。
そして、えこーを含めた支援機関も、その生きづらさへの対応はそれぞれ違います。