うれしい報告

いとう茂

2023年02月27日 15:48

不登校の子どもが中学校1年の時から、えこーが相談を受けている親から、
うれしい報告がありました。
「高校に合格しました」
私学の高校を受験した子どもが合格した知らせでした。
相談に来たころは「子どもが高校には行かないと言っている、
親としてはせめて高校へは行ってほしい」、と言っていました。
昨年の秋ごろから子どもの様子が変わってきて、
自分の行きたい高校はここと決めていました。
親は他の選択肢も考えたらということでしたが、
子どもが他は考えずに自分が決めた高校だけを目標にしてきました。
自分の教室には入ることができませんが、
自習教室と放課後は支援機関の教室に休まず通い、
塾も週に1回行き復習を中心に頑張ってきました。
ここに来るまで子どもの頑張りもさることながら、
親もこの2年間でずいぶん変わりました。
ほぼ毎月面談を行い、近況を聞いてこちらもアドバイスをしてきましたが、
アドバイス以上に親は子どもの特性を理解しようと頑張って、
子どもの言動に振り回されてきた状況から、
冷静に子どもの様子を見ることができるようになり、
的確な対応ができるようになりました。
必要以上に子どもにプレッシャーをかけることがなくなり、
子どもにもゆとりが出たようで、
そのことで高校進学についても考えるようになった気がします。
報告を受けてうれしくてうれしくてウルウルでした。
高校は人生の中の通過点です、その通過点を新しい気持ちで迎えられ、
新たな第一歩が始まります。
不登校の相談は続かないことが多く、
高校受験までたどり着いたのは今回のケースと他にもう一件あるだけです。
どちらも親子で納得しての高校受験で、共に成功しています。
親は子を導かないと、とついつい口を出しすぎることが多いのかも知れません。
導いているつもりが子どもを追い込んでいる場合が多いように感じます。
新年度に面談を行って、一旦えこーを卒業ということも考えられます。
成績が悪くて高校に行けないこともあるかも知れませんが、
それ以上に本人に高校へ行こうという気持ちが芽生えない、
目に見えないプレッシャーがあるように思います。
どうぞ楽しい高校生活を送ってください。