第34回目の家族の会

いとう茂

2023年03月30日 15:51


第34回目のひきこもり・不登校家族の会が終わりました。
今月から2班に分けて近況報告の予定でしたが、
開始時には6組の参加者でしたので分けずに近況報告から開始したのですが、
これが大誤算でした。
一人目の近況報告が終わるころから、パラパラ参加者が増えだして、
最終は13名の参加になりました。
近況報告だけで3時間以上かかり、
次回からは開始時に何名であっても2班に分けることにしました。
当事者と家族に大きな変化のない家庭もありましたが、
それは、あまりよくない状態が変わらないということで、
いい方向に向かっていることではありません。
中でも父親がノックもせずに、いきなり子どもの部屋のドアを開けて、
家庭内暴力が発生して警察に通報した家もありました。
えこーでも家庭内暴力は犯罪ですから警察に通報を、
とお願いしていますが、そもそもの原因は声もかけず、
ノックもしないで子どもの部屋を開けた父親です。
警察が来て子どもは説教されたようですが、
子どもはそのことを納得していないという話が出ました。
暴力は悪いことですが、無断で部屋を開けた父親にも責任はあります。
ここは父親にも猛省を促したいと思いますが、
夫婦で暴力の方に気を取られていて、
ドアを開けたことについては何も感じていないようで、
気づいてもらわなければいけません。
家族で食事に行くことで落ち着いたと話していましたが、
子どもは納得していないので、
家族の前で父親から子どもに謝ってもらうように助言しました。
この相談者親子は親と子どもを別々の日に面談をしていますので、
直接子どもに気持ちを確認できます。
そして父親にも改めて子どもに謝ることを勧めたいと考えています。
親と子どもの物差しの長さは違います、長さだけでなく目盛りも違います。
それは価値観が違うことにつながります、
親は子どもがどんな物差しで目盛りはどうなっているか、
そのことを冷静に確認せずに、
親の物差しが正しいと押し付けても事態はよくなりません。