どうでもいい話です。
家庭の嫌われ者の中に、ゴキブリは必ず入ると思います。
我が家にはこのゴキブリが時々現れます。
小さい犬の食べ残しのドッグフードが目当てなのか、
流しの隅の食事の食べかすを狙っているのか、
夜中になると壁づたいに黒い影が走っています。
刺したり噛んだりしないので、しばし観察していました。
ささっと30センチほど移動して止まり、
長い髭を動かしてあたりをうかがい、安全だと判断するとまた動く。
その繰り返しで、ガスレンジの裏に消えました。
しばらくすると、同じゴキブリかどうか分かりませんが、今度は床を走っています。
こちらの気配を用心深く見ているようで、
こちらがじっとしていると小さい犬のエサの皿に近づいていきました。
皿には小さい犬の食べかすしかありませんが、
ゴキブリのお腹を満たすには十分な量なのでしょう。
ここであらぬ想像をしてしまいました。
場所は無人島で状況は一人暮らし、
幸い小さい川もあり飲み水には不自由しません、食料は海で魚や貝をとり、
小さいながらも畑がありジャガイモなどの野菜を栽培して一人分の収穫がある。
島には定期船も来ず、釣り人も誰も来ず星が出たら寝て太陽が昇れば起きる毎日です。
島には犬や猫、その他イノシシやサル、ウサギもいません。
害を及ぼす動物はいませんし、蛇はいても毒のない青大将ですから安全です。
もちろんテレビもラジオも携帯もない、外部とは遮断された一人だけの世界、
その中で夜中にランプの明かりに照らされてゴキブリの登場です。
こんな状況なら、ゴキブリのために魚の身を残しておいて、
毎晩ゴキブリが来るのを待っているかも知れない、
向こうがどう思おうとこちらは親しい友人だと大歓迎。
どうでもいい話でした。