悪いなりに元気でした
5年ほど前に高校時代の友人の話をアップしました。
久しぶりにその友人の話です。
5月頃から、どうしているか気になりだして、
時間があれば顔を見に行こうと思っていたのですが、
思うように時間が作れずに延び延びになっていました。
旧志賀町に住んでいますので、
話をする時間を入れると3・4時間は必要になります。
9日はえこーの面談がキャンセルになり、
夜の太鼓の練習まで時間がありました。
伯母の初盆のお供えを持って行くのも旧志賀町でしたので、
ついでに友人のところまで足を延ばしてきました。
途中で、これもご無沙汰している友人の経営する肉屋で差し入れを買って、
ここでも長話で時間を使ってしまいましたが、
伯母の家に行ってお供えを仏壇に脇に置いてチ~ン、
長男と談笑してからさらに北に向かいました。
この友人は瓦屋でしたが、二度屋根から落ちて下半身が不自由になり、
両手で杖を突いても自由には歩けません。
高校の時は1年から3年まで同じクラスで、
卒業後には九州にも一緒に旅行をしていますし、
正月と盆には毎年集まって宴会をしていました。
友人の家に着くと、奥さんが車から荷物を降ろしていました。
「こんにちは」「・・・・・・こんにちは」
「伊藤です」「あ~伊藤さん」
「〇〇君いますか」「はい、ちょっと待ってくださいね」
大急ぎで家に入り大きな声で「伊藤さんが来てくれはったよ、
伊藤さん」友人が「えっ」。
「伊藤茂さん、伊藤さんやがな」フルネームを聞くと「おー・・・」
後の言葉は聞き取れませんでした。
家に入ると友人が何やらうめいています。
「どうした、〇〇、大丈夫か」「・・・・・・・」
手を使って体を上り口まで運び出てきました。
「元気そうでよかったわ」横に座ってそう言うと、
友人は私の肩や足をバンバン叩いて泣いています。
「どうしたんえ」そう言っても声になりません。
じっと顔を見ているかと思うと肩をバンバンです。
体を悪くしてからは旧志賀町の友人も来ないのでしょう、
肉屋の友人も10年以上顔を見ていないと言っていましたから。
繁栄は友を作り逆境は友を試す、と言うのでしょうか。
絞り出すように「よう来てくれたなぁ・・・」。
以下続きはまたの機会に。