帰っていきました

いとう茂

2024年08月14日 13:05


帰る場所があるのが旅で、帰る場所がないのが放浪。
そんな言葉がありました、娘夫婦と子どもたち、それに柴犬が帰っていきました。
普段、娘夫婦は働いていますので、子どもたちにとっては夏休みの思い出になる遠出だったかも知れません。
日曜日の昼前に到着し、リクエストの玉子焼きとみそ汁の昼食を済ませて、いとこの初盆のお参りでした。
子どもたちは米をよく食べます、日常の食生活でもそうなのだと思いますが、食べられる量は決まっていますから裏を返せば副食が少ないのかと考えていました。
夜はこれもリクエストで王将です、財布の薄い祖父母に気を遣ったのか、遠慮なく食べられるのと普段から行き慣れているのか・・・。
食べているうちに理由は普段から行き慣れていることだと分かりました、子どもたちがメニューをよく知っています。
王将は店によって多少メニューが違いますが、定番になるものはどこでもあります。
ニンニクましまし餃子が好きな子と普通の餃子の好きな子ども、天津飯派と焼き飯派、こってりラーメンとあっさりラーメン、好みによって取り皿に盛る量が違いました。
ここでも米を使ったメニューの注文が多く、食べ終わるかと思ったら「一人で天津飯を食べたい」「私は焼き飯」と再注文でした。
30キロの米を年に3・4回送っているようですが、それでも足りない理由が分かりました。
二日目の夕食リクエストは定番の焼き肉、娘に言わせると「大津に来たらお肉やわ」、そう言えば母親が元気な時から10年近く我が家の平常の献立から焼肉は消えています。
娘や孫が来る時だけ復活です。
ホットプレートの上には、玉ねぎとオクラ、ベビーコーン、それに肉しかありません。
もう少し野菜類が多い方が・・・心のつぶやきです。
焼肉は米も進みましたが、孫たちが肉が焼けるのをじっと狙っているのが印象的でした。
成長するにつれて学校やクラブ、それに友だちと、しがらみが増えていきます、来られるうちは来ていっぱい食べればいい。
帰る所だけではなく、行く所があるのも旅です。
楽しい旅が1年でも長く続くことを願います。