日曜日の読書から

いとう茂

2024年10月01日 15:13

9月最後の日曜日の読書の日でした。
読んでいた本は3冊、城山三郎の「勇者は語らず」、山本周五郎の「ながい坂」、半藤一利の「昭和・戦争・失敗の本質」で、城山三郎は読み終わりましたので、次は、小島直記の「逆境を愛する男たち」と決めています。
本の裏を見ると昭和62年14印となっていますので、33・4歳の頃に買った本です。
作者の印象は骨太の作家、城山三郎と重なる部分があります。
実際に二人は交流があったようで、本が二人を私に紹介してくれたようです、これも目には見えませんがご縁だと感じています。
この二人に伊藤肇を加えた三人の本は本棚にたくさんあります。
三人も交流があり、共通の師は安岡正篤だと思っています。
大衆文学というジャンルを開いた山本周五郎のながい坂は上下2巻になっており、短編が多い山本周五郎にしては長編です。
山本周五郎の代表作はおそらく「樅木は残った」だと思いますが、ながい坂も代表作に入れてもいいのでは、そんなことも感じます。
山本周五郎は本の中で、いくつか名セリフを書いています、これはどの本にも共通することです。
どちらかといえば上から目線ですが、それが抵抗なしに入ってくるから不思議です。
藤沢周平のようなスマートさはありませんが、かえって泥臭いところが魅力だと感じて、これまで読んできました。
この年になっての読書がどんな意味があるのか・・・・。
考えないでもありませんが、本があるから読む、それしか理由がないように感じます。
課題図書とかいつまでにこの本を読まないといけない、そうした制限があれば、読書をしなくなるのではないか・・・・。
週に1回の楽しみの読書です、せいぜい長く続けられたらと考えています。