やまだの作文②
今日はスケジュールが詰まっていますので、
ブログの更新ができないかも知れません。
いじめで、反響を気にする議員もいたようですが、
マイペースで更新してきたのが
途切れるのも、気持ちが切れそうなので、
手抜きですが引用でご勘弁ください。
でも、一応、やまだの作文の全作品には目を通しました。
入選と佳作の間にはさほどの差もありませんでした。
国語的におかしい所は多々ありましたが、
子どもたちの真っ直ぐな気持ちが国語的な間違いを
超える部分があり、こちらも引き込まれました。
世の中、オリンピックで盛り上がっています。
自分の中で思うところ、いっぱいありますので、
整理がつき次第報告します。
船越小学校6年生の女の子の作文です。
八ヵ月の夢
私は、この震災が悲しいことだけを生み出したとは思いません。
もう一つの何かがあったと思いました。
私はその何かを、悲しみと一緒に震災から教えてもらいました。
それは「人と人とのつながりの大切さ」です。
震災から約八ヵ月がたちましたが、
今は震災がうそのように感じます。
震災によってとても不便なことがあって、
やったことがない事をたくさんしてきました。
でも私は、それがむだな事だとは思えませんでした。
この八ヵ月は、とても貴重な時間に思えるのです。
この貴重な時間の中でたくさんの思い出を作りました。
震災前の暮らしとはまた別の暮らしをしていますが、
そこには新しい楽しさもありました。
まず、お風呂が使えなかった時に、
自衛隊の人たちが用意してくれたお風呂に行くと、
私たちを温かくむかえてくれました。
お礼を言っても言い切れないほど嬉しかったです。
中はとても広くて、温かかったです。
その時、私は「このありがたみをふつうのことだと思ってはいけない」
と思いました。
世界には、こうして私たちに優しくしてくれる人が
いたことに初めて気が付きました。
その次は、修学旅行が思い出になりました。
震災のために行けないかと思ったけど、
行くことができて嬉しかったです。
これも私たちを支えてくれた人たちのおかげです。
これにもお礼を言いたいです。
この時に「人間は、人間に支えてもらって生きている」
ということを学びました。
また、「楽しさは、周りにいる人たちにつくってもらっていたのだ」
ということが分かりました。
そして、今年の中でも、私が最もがんばったことがあります。
それは運動会です。
使う道具も場所もなかった所へ、全国や世界の人たちからの
支援があったから運動会ができたのです。
だけど他にも、運動会が実現したわけがあると思います。
それは「みんなの心を一つにして、運動会をやろうとした気持ち」
だと思います。
みんなの運動会をやって必ず成功させようとした思いが強く感じられました。
運動会の中で私が特にがんばったのが、
ソーラン節と鼓笛パレードです。
これは船越小の伝統行事だったので、
地域の人たちも一番見たかったものだと思います。
私たちは地域の方々にようやく恩返しができたと思いました。
これは、私にとって小学校生活最後の良い思い出になりました。
この八ヵ月間は、町の人にとっても大事な時間だったと思いました。
これからも私は「町の復興と心の復興」のどちらにも取り組んでいって、
いつかはこの町を元通りにして、
たくさんの人が笑顔になれたらいいなあと思います。
そして未来の希望に満ちあふれた山田のために、
未来の山田に必要とされる人間になりたいです。
それが私の夢であり、私たち子どものみんなの夢だと思います。