2018年10月31日

10月も終わります

平成最後の10月が終わります、大都市では
ハロウィンで盛り上がっているようですが、大津ではごく一部で
仮装した人たちもいたようですが、粛々と日常の時間が
流れているように感じます。
バレンタインの経済効果を抜いたと報道されたのは一昨年
だったように記憶していますが、1200億円以上の効果が
あるということです。
大津市の一般会計よりも多い金額で、クリスマス、バレンタイン、
ハロウィンと輸入イベントで国内を盛り上げてもらっていますが、
国内の古くからのイベントで経済効果があるものは・・・・・・と
考えると、お中元、お歳暮、お正月、お盆、そのあたりでしょうか、
子どもたちにとってはお正月などに帰省するのは楽しいことで
しょうが、総じて外国物よりも夢がないように感じます。
ただ、帰省を考えないのならお正月もお盆も慌ただしくなく、
のんびりできますのでこちらの方が好きです。

明日から11月、クールビズも今日が限りでした、明日からは
ネクタイ姿に戻ります。
平成最後のクールビズの日。
期間限定、本日限り、会員様限定、タイムサービス・・・・・・、
そんな限定ものに弱いのが日本人なのか、万国共通なのか、
卒業式や入学式もそう度々あるものではありません。
逆に考えれば、楽しみが長続きしない、次から次へと
イベントなどの刺激がないと生活にメリハリが出ない、そんな
部分もあるかもしれません。

夢が持てない、今日はそんな話を聞きました、こちらにも
水を向けられましたので、夢を語れる場所や語る人が
少なくなったように思いますよ、そう返事をすると共感してくれました。
そういえば議場での質疑・一般質問でも利便性や不明点、効率の
追及はありますが、夢が広がるような質問はほとんどありません。
私を含めて議員もゆとりがないのだろうか、足元の再確認を
迫られる会話でした。

現状の不足部分やより効果が出る方法の模索や提言は必要だと
思いますが、多くの人が同じ夢を共有できる・・・・・まちづくりは
そこから始まるように思います。
同じ建物、同じ部署で仕事をしながら、同床異夢、そんな現実が
どれだけいい結果を生むのか・・・・・・・疑問です。
夢は個人が自由に持つことができます、誰かに何かを言われたり
制限を受けることで潰えるのは、個人の思いがそこまでだった、
誰のせいでもなく自分で夢をあきらめたということです。
今年度もあと5か月、今年は2か月しか残っていません、このあたりで
改めて、あきらめた夢であきらめたと思い込ませた夢や、誰かの
せいにしてあきらめた夢がないか、そんな検証をしなければ。
  
Posted by いとう茂 at 21:45Comments(0)

2018年10月30日

共感した言葉④

安岡正篤さんの著書から何回かに分けて
心に響いた言葉を紹介したいと思います。
多くの経営者や学者、政治家に大きな影響を与え、その考えは
現在にも受け継がれ、氏を師と仰ぎ各地で勉強会も
継続されています。
来年5月から元号が変わりますが、平成の名付け親とも
言われています。

・雑然たる大衆の中からは何らの価値あるものは生まれては
こない。
人間の真実の価値は、全て個人の深遠な内面から発して
くるものだ。

・人を観る時は前よりも後ろから観るのがよい。
前はつくろえるが、後ろはごまかせないからだ。
だから後姿の淋しいというのは何よりもよくない。
逆に立派だと言われるようになれば、人間もできたというものだ。

・時代・人心を救おうとする人物は世の批判や迫害に対して、
もとより不退転の勇気・信念を抱くものでなければならぬが、
その勇気・信念もその人の根底に深く培われた道心・宗教的精神
から発したものでないと本物ではない。
そしてこの宗教的精神は、為政者に最も必要なものだ。

・茶道では一期一会の精神を尊ぶ。
主客相対したときに、今生においてこれを限り、再び会えぬかも
しれぬという心で茶を点ずる。
人間の一生も、真の生き方はこの一期一会である。
  
Posted by いとう茂 at 21:41Comments(0)

2018年10月29日

その人を笑えますか55


「オンドリと宝石」

オンドリがエサを探していて、とても大きくて立派な箱を見つけました。
「もしかして、食べ物かな?」
オンドリが箱を開けてみると、なんと素晴らしい宝石や金貨が、
ぎっしり詰まっているのです。
オンドリの見つけた箱は、宝箱だったのです。  
しかしオンドリは、つまらなさそうに、こう言いました。
「なんとつまらない物を見つけた事か。
俺にとっては例え世界中の宝石よりも、一粒の麦の方が、
よっぽど価値があるのに」

このお話しは、どんなに素晴らしい物でも、それを必要としない者には
何の価値もない事を教えています。
人は、空腹時と満腹時、疲れている時と元気な時、悲しい時と
嬉しい時、その時の状態で求めているものが違うように思いますが、
本当に欲しいものは何か、そのことを分かっていないと、くだらない
ガラクタの収集家になってしまいます。

「オオカミとロバ 」

オオカミたちの頭に選ばれたオオカミが、法律を定めました。
それは、
「これからは、めいめいが捕った獲物は全部一緒にして、みんなに平等に分ける事にする。
これは、腹の減ったオオカミ同士が、共食いする様な事を無くす為である」
と、いう法律でした。
ところがこれを聞いたロバが、たて髪をふりふり進み出て、
「なるほど、立派な考えです。
あなたが心の優しいオオカミだからこそ、そんな良い考えが浮かんだのでしょう。
ただ、そのあなたが、昨日捕った獲物を自分の穴ぐらにしまい込んでいるのは、
どうしたわけですか?
あれを早くここへ持って来て、みんなに分けてあげなさいよ」
「・・・・・・」
やり込められたオオカミは、法律を廃止してしまいました。

正義にもとづいて法律を定める様な顔をしながら、自分はちっともその
法律を守らない人がたくさんいます。
物事には全て例外や想定外があり、自分だけは特別と思っている人が
いるものです。
人の数だけ物事の数だけルールブックがあるのかもしれません。

「イヌとオオカミ 」

イヌがオオカミを追いかけながら、オオカミが逃げるのは自分が
怖いからだと言いました。
するとオオカミは向き直って、イヌに言いました。
「お前が怖いのではない。お前の主人が、すぐにやってくるからだ」

他の人の偉いのをかさにきて、威張ってはいけません。
自分の姿を鏡に映してごらん。
ぽっこりメタボのお腹にたるみ切った皮膚、立つ時も座る時も
よっこらしょ、歩けば息切れ座れば居眠り。
ユメユメ自分の力を過信してはいけません。
起きて半畳寝て一畳………です。

「ヤギの番人と野生のヤギ 」


ヤギの番人が岩穴からヤギを連れ出して草を食べさせていますと、
どこからか野生のヤギが何匹かやって来て、一緒に草を食べ始めました。
日が暮れて岩穴ヘヤギを連れ戻す時、番人は自分のヤギだけでなく、
野生のヤギも全部連れて帰りました。

あくる日は、大嵐になりました。
野原の草を食べさせに行く事が出来ないので、番人は岩穴の中で
干し草をヤギにやる事にしました。
番人は干し草を分けてやるのに、自分のヤギには、ほんの一握りずつしか
やりませんでした。
飢え死にしないで済むだけの、ほんとにちょっぴりです。
そして野生のヤギには反対に、干し草をたっぷりやりました。
こうやって、手なずけてやろうと思ったからです。
嵐が止むと、番人は全部のヤギを野原に連れて行きました。
すると野生のヤギたちは、一斉に山の方へ逃げ出しました。
「おーい、お前たちはひどいぞ。
おれを見捨てて逃げるなんて恩知らずだぞ。あんなに大切にしてやったのに」
と、番人は逃げて行く野生のヤギに向かって叫びました。
野生のヤギたちは振り向いて、こう答えました。
「あんまり大事にするから、信用出来なかったんだよ。
あったばかりのおれたちを、元からいたあんたのヤギよりも大事にするところを見ると、
いつかまた新しいヤギが紛れ込んでくれば、今度はおれたちが
ないがしろにされるに決まっているもの」

このお話しは、古くからの友だちを差し置いて、知り合ったばかりの
友だちをちやほやする様な人の友情は、受け入れてはならないと教えています。
こんな人と友だちになっても、しばらくたてば、また別の友だちを作って、
そちらばかり大事にするでしょうから。
新しもの好きはいつの世にもいるものです。
手段と目的を勘違いして、大切なものを失うこともよく聞く話です。
その時のために、神様は後悔という能力を私たちにくださった、
そう考えれば後悔も楽しめそうです。
  
Posted by いとう茂 at 22:29Comments(0)

2018年10月28日

会者定離

商店街で40年余り、和太鼓の会で創設から27年、
そして私の後援会長でもある方が亡くなりました。
享年71歳、私よりも7歳年長でした。
2年前に病気が見つかり、それまで毎朝一緒にしていた
緑のお爺さんをやめ、和太鼓の子どもの部の指導も退いて、
治療に専念していました。
体調がいい時は太鼓の練習を見に来たり、散歩や釣りにも
行ってきたと報告を受けていました。
病状と治療についても何度か報告を受けていました、
薬が効いて数値が下がっている、そんな報告も何度か
聞きましたが、今度は違う薬を試してみる、そんな報告も
ありました。

新しい治療は受けないことにした、細くなった体でそう話を
された時は、こちらも事態の深刻さを受け止めましたが、
言葉が出なかったのを覚えています。
8年前に後援会長を引き受けてくれるまでは帰らないから、
駄々っ子の様に無理を押し付けた形で会長を引き受けて
もらいました。
体調が悪くなってからは、代わりを探してくれよが口癖でしたが、
そんなことは考えてないから、ずっと会長やからね、と
返事をしてきました。

23日に病院の緩和ケアセンターに運ばれたと聞いて、25年以上
一緒に太鼓を叩いてきた3人に連絡しました。
時間差はありましたが私を入れて4名がそれぞれ面会に
行きましたが、これが最後のお別れになりました。
木曜日に日付が変わったころに命が尽き、自宅に戻ったと
連絡を受けましたので、お悔みに行ってきました。
昨日が告別式でしたが子どもの太鼓の発表と重なり参列が
できませんでしたが、金曜日のお通夜は受付をしましたので
開式の2時間ほど前に式場で棺に寝ている顔に向かって
色々なことを話しかける時間がゆっくり取れました。
本人にすれば迷惑だったかもしれませんが、おかげで
こちらは少し落ち着きました。

学区のためにそれぞれ力を尽くしてきましたが、尽くし方は
違う場合の方が多かったように思います。
和太鼓だけは一緒に続けてきました、最後に使用していた
締めバチは私が差し上げたもので、それを持っての旅立ちに
なりました。
支えられたことも支えたこともありました、「ありがとう」
「おつかれさま」自然とそんな言葉が出て・・・・・。
さようなら
  
Posted by いとう茂 at 20:47Comments(0)

2018年10月27日

その人を笑えますか54


「キツネとワニ」

キツネとワニが、めいめい自分の方が立派な家柄だと自慢して、
言い争っていました。
ワニは先祖にたくさん偉いワニがいたと、さんざん自慢話をして、
しまいに、
「何しろ、家の先祖はスポーツ関係の偉い役人でしたからね。
はっ、はっ、はっ」
と、言いました。
それを聞いたキツネは、
「わざわざおっしゃるまでもありません。あなたのその
ごわごわした肌を見れば、むかしから体操ばかりやっていた事が
よく分かりますから。
あなたのその短い手足を見れば、さぞ走りが早かった事が
よく分かりますから」
「・・・」

このお話しは、うそつきは事実を示されると、
ぐうの音も出なくなるという事を教えています。
知らないことが恥ではありません、知ろうとしないことが
恥です。
知らないことを知ったかぶりで押し通すと、どこかで行き詰り
逆切れする人をかまうのも面白いことです。

「シャコと人間」

ある人が猟に行ってシャコを捕まえたので殺そうとしたところ、
シャコが言いました。
「お願いだから、わたしを殺さないで下さい。代わりに、
たくさんのシャコが捕れる様に、お手伝いしますから」
「それを聞かなかったら、逃がしてやったものを。
自分が助かる為に、仲間を犠牲にする様な奴はけしからん」

自分の利益の為に仲間を犠牲にする人間は、
助かる危険も助からなくなります。
仲間に支えられたり、仲間を支えたり、勝ったり負けたり、
泣いたり笑ったり・・・・・・仲間とはありがたき哉、ありがたき哉、
そんな仲間をたくさん持っていますか。

「ツグミ」

ツグミがテンニンカの茂みで、エサをつついていました。
テンニンカの実がとてもおいしいので、その茂みを
離れられないのでした。
一人の鳥刺しがいつもそこにツグミがいるのに気がついて、
鳥モチを持って来て捕まえてしまいました。
鳥刺しに殺される事をさとったツグミは、言いました。
「なさけない事。食いしん坊の為に、命を奪われるなんて」

このお話しは、飲んだり食べたりする楽しみの為に、
身を滅ぼす人をいましめています。
言葉だけでなく「口は禍の元」とでもしておきます。

「満腹したオオカミとヒツジ」

食べ物を充分食べて満腹したオオカミが、地面に倒れている
ヒツジを見ました。
「こいつは、オオカミが来たので、怖さのあまり倒れたのだな」
と、思ったオオカミは、側へ寄って、
「心配するな」
と、なぐさめてやりました。
そして、
「もし、お前が本当の事を三つ言ったら、わたしはお前を見逃してやろう」
と、約束しました。
するとヒツジは、
「まず第1に、わたしはあなたに会わずに済めば良かったと思っています。
2番目には、せめてあなたが目の見えないオオカミだったら
良かったのにと思っています。
そして、3つ目の本当の事は……」
ヒツジは深呼吸すると、、思い切り大きな声で、
「嫌なオオカミめ!
あんたたちなんか、みんなひどい目にあって死んでしまえばいい。
なぜって、わたしたちが何も悪い事をしないのに、
あんたたちはわたしたちをいじめて、なぶり殺しにするのだもの」
「・・・・・・!」
オオカミは少し腹が立ちましたが、ヒツジが言った事は
本当だと認めて見逃してやりました。

真実は、敵に対してさえも効き目があるという事を、
このお話しは教えています。
忌憚のない意見を言って見なさい。
まだまだ未熟な会長ですので私に悪いところがあれば
どしどし指摘していただきたい。
今日は無礼講だ、日ごろ思っていることを遠慮なく話して
いいぞ。
その言葉を真に受けて・・・・・「君は誰に物を言っとるんだ、
私に意見をする気か、このわかぞうめ!」
まさに豹変・・・・・。
そうか、豹よりもオオカミの方が心が広いんだ。
  
Posted by いとう茂 at 11:46Comments(0)