2023年12月31日

いよいよ今年も今日限り

2023年が行きます、明日からは2024年。
毎年、12月の半ばになると「今年も残り2週間か」、そんな気持ちになり大晦日を迎えると「今日で今年も終わりか」に変わります。
そして、年が改まると実業団と大学の駅伝に始まり、ラグビーやサッカーとスポーツイベントが続き、気がつくと「もう1月も半分終わってるぅ」・・・です。
ほとんど毎年、これの連続で来たように感じます。
これからの時間は各駅停車ですが、過ぎてしまった時間は新幹線のようです。
今年を振り返ってみると、忙しかった実感があるのですが、どれだけ収穫があったかを考えると・・・・。
えこーでの面談でも、もっと違う対応ができなかったか、ここではこう言った方がよかったのではないか、そんな反省が多くあります。
しかし、その時にはきっとそれしかできなかったようにも思います。
こうすれば、ひきこもり不登校がなくなる、そんな正解はありませんし、えこーでもいつも正解のアドバイスができているかも不明です。
年明けは不登校の中学3年生の高校進学が決まり、親子と大喜びしました。
その後は何も連絡がないので、高校に通う毎日だと安心しています。
他の相談者もゆっくりですが動きが出てきて、右肩上がりの方向でしたが、相談者の一人が急逝してそこからその家族の様子がおかしくなり・・・、亡くなったのは母親でしたので、生前は母親がすべてカバーしていたので、うまくやってこれた・・・これが正確なところかもしれません。
年が明けには4人の中3の不登校が高校進学を目指しています。
中学校には行くことができませんが、高校には行きたいという希望を持っていますので、朗報を待っている所です。
ひきこもりについても、社協の就労訓練や、民間の就労移行に通っている人も増えて、今のところは安定している人が多くいます。
しかし依然、昼間に家から出られない人もいます、こうした人には人に慣れてもらうために、保健所やすこやか相談所の定期訪問、中には保健所の職員と専門医が訪問してくれているケースもあります。
ひきこもりも不登校も当事者の多くが「このままではいけない」「何とかしなければ」そうした気持ちを持っています。
来年もそうした気持ちを少しでも表に出せて、動きが活発になるように寄り添っていけたら・・・えこーの大願です。
  
Posted by いとう茂 at 10:15Comments(0)

2023年12月30日

孫がやって来ました


昨日、孫が娘婿とやって来ました。
夏休みと冬休みにはほとんど毎回やってきます。
上の孫は働いていますので、最近は来ることはないのですが人が増えると家の中が賑やかになります。
娘は仕事でめったに帰ってきませんが、大きな心配事がない証しだと考えています。
孫の狙いはお年玉です、昼過ぎに近くの親しくしている一人暮らしのお宅に嫁と行って、お年玉の第1号をゲットです。
このお宅で頂くお年玉は孫だけのもので、うちにやってきたからもらえるものです。
娘婿は娘に言われてお節料理をゲットに来ています、それでも1泊してくつろいで帰りますので、尻に敷かれるのもいいか・・・そう考えています。
娘婿は1泊ですが、孫は新年をうちで迎えます。
下の娘の家の買い物に付き合って、ついでに何か買ってもらってお年玉もゲットです。
うちならゲームもし放題、受験ですが一足早く推薦で入学が決まったということで、のびのび羽根を伸ばしています。
車で2時間足らず、JRでも2時間ちょっとで、新幹線は乗り換えがあるのでかえって時間がかかります。
こうした距離感も孫にとってはいいのでしょう、帰りは一人でJRで帰ります。
行く場所があるということは大きな安心だろうと思います。
ジジババのどちらかが寝込んでいれば煩わしいこともあるでしょうし、気楽にゲームをしているわけにもいきません。
夕食のメニューは好みの食べ物が出てきますし、遅くまでテレビを見ていてもガミガミ言われない、緊張を解いてリフレッシュして帰ってくれたら、そんな手伝いしかできません。
大学は京都の大学にして、うちで下宿・・・・だそうですが、そんなにうまくいくかどうか。
  
Posted by いとう茂 at 12:02Comments(0)

2023年12月29日

命③

親父が亡くなって29年目に入っています。
そして親父の年齢を超えた自分がいます。
この前、庭の山茶花の花を見ていて、横にあった茶色い虎石が目に入りました。
もう60年近く昔になると思いますが、親父にスクーターに乗せてもらって、立木観音の近くの瀬田川に、石拾いに行ったことを思い出しました。
ほとんど趣味がなかった親父ですので、誰かに石のことを教えられたのだと思います。
たぶん、河原に落ちている石の中には、高価な石があるとでも言われたのでしょう。
石拾いは1度や2度ではなかったように記憶しています。
石の良し悪しも分からず、ハチマキ模様の虎石や真っ黒な石を、二人で探して川沿いを歩きました。
当時は車もありませんでしたので、持って帰れる量が決まっています。
せいぜい2・3個、スクーターの足元に置いて運転していたようです。
庭には今でもその時に拾った石が転がっています。
私が拾った小さい虎石、カニの甲羅の形をした石も拾いました。
その頃は、私の宝物の石でした、表面に漢数字の「一」の字がくっきり浮き出て、床を拭くワックスでピカピカに磨いていました。
物言わぬ石は半世紀以上、雨風にさらされても変わることはありませんが、親父は亡くなり私は古希が目前に迫っています。
はっきりと命が下り坂を、さらに下に向かっているのを感じます。
気まぐれで拾った石は、庭でどんな生き様をしてきたのか、尋ねてみたい気がします。
  
Posted by いとう茂 at 14:31Comments(0)

2023年12月28日

命②

えこーで発行している「子の心親知らず 親の心子知らず」の冊子に、
寄稿してくれていたひきこもりの子どもが、交通事故で急死しました。
この子どもはえこーの相談者ではなく、
他府県のひきこもり関係の団体で支援を受けていました。
冊子は今年で3冊目、これまでは表紙のイラストに、
その子どもが描いた絵を使わせてもらっています。
今年も依頼の文書を春に出したのですが、
返事がなく調子が悪いのだろうと思っていたら、
母親から子どもが亡くなったと便りが来ました。
冊子のイラストを依頼する半年ほど前に、子どもから手紙が来ていました。
その中に、心が凪の時と落ち込んでいる時のイラストがありましたので、
母親にそれを表紙に使わせてほしいとお願いしました。
しばらくして、子どもが生きている時に書いた手紙とイラストを
使って欲しいと手紙が来ました。
手紙ですのでそのまま使うと冊子の紙面をかなりとりますが、
スタッフ会議でそのまま使うことに決めました。
3冊目の冊子が完成しましたので、
1・2冊目と一緒に少し多めに送ることにしています。
母親から手紙が来たのは、子どもが亡くなって少し時間が経っていましたが、
亡くなった悲しみがつい昨日のように大きく、
子に先立たれる逆縁の辛さが伝わってきます。
一度も会ったことのない母親ですが、冊子につける文書に何と書こうか、
ため息をつきながらの毎日です。
  
Posted by いとう茂 at 10:55Comments(0)

2023年12月27日

今年は命について考えさせられました。
身近な人が亡くなったわけではないのですが、
えこーに面談に来ている親が、1週間後に急死して驚くことがありました。
外出先で救急車が来た時には命が絶えていたのでしょう、
そこからひきこもっている子どもに連絡が入り、
「どうしたらいい」とえこーのスタッフに電話がありました。
遠方でしたが、子どもは一人で新幹線に乗って病院まで行き、
そこから親が死んだ連絡をくれ、自分はどうしたらいいと聞いてきました。
亡くなったのは母親で、父親と子どもは同じ家で暮らしていますが、
日常的に会話がなく、父親が帰ると逃げるように自分の部屋にこもりますので、
父親には連絡せずに母親のもとに行っています。
父親にはこちらから連絡しましたが、
電話が通じず車で走っているのだろうと考えていましたが、
父親が病院に向かったのは翌日ということでした。
現在は、父親と子どもの二人暮らしで、保健所につないで
えこーと連携して支援していますが、会話が続かず、
どうしたらいいという電話がよくあります。
何でもない「どうしたらいい」で、
洗濯をしろと言うのですがどうしたらいいですか、
布団を干せと言うのですがどうしたらいいですか・・・・。
父親は母親の財産の相続で子どもに、
銀行に行って口座があるか確認してこい・・・。
子どもは手当たり次第金融機関に行って口座の確認をしているようです。
生前に母親は父親にも子どもにも、
自分の口座がどこにあるか話していませんでした。
おそらく、自分は父親よりも長生きするだろうと考えていたのでしょう、
子どもの将来を考えてそれなりの預金をしていたようですが、
今は金融機関も通帳もキャッシュカードも分からず、
手探りで残された家族が苦労をしています。
これから相続があるのでしょうが、親子でもめなければいいと願っています。
二人は別の日に面談をしていますが、
最近の話題は母親の財産の話が多くなっています。
  
Posted by いとう茂 at 22:39Comments(0)