2020年09月30日

配布先を求めて

今日は水曜日、えこーの相談日と和太鼓の練習日、
のはずですが、第5週は公民館が使用できません。
そして、えこーも相談者の予定がなく両方お休み、
だといいのですが、相談は入れずにえこーの事業をするための
活動日にしました。
「子の心親知らず 親の心子知らず」の冊子を作成するためには
原稿となる手紙の投稿者を募集しなければなりません。

ひきこもり・不登校の家族と当事者が対象ですので、一般公募は
できません、支援機関にお願いしてえこーの思いを伝えて
理解してもらい、支援している家族や当事者に資料を手渡しして
もらう必要があります。
この理解してその先に共感してくれる団体を求めて、滋賀県の
社会福祉協議会に行きました。
本来ですと事前にアポを取って時間を決めてというのが正規の
手順ですが、アポを取る段階で門前払いを食うことも考えられ、
あえて飛び込みで行きました。

県の社協は個人的なひきこもり・不登校の支援はしておらず、
各市町の社協の支援をしていますので、ここへ行けば県下の
ひきこもり・不登校の支援団体が分かり、その紹介を求めての
来訪でした。
飛び込みですので県の社協のひきこもり担当職員が不在かも
知れず、一抹の不安がありました。
予想通り、ほとんどの職員が面談や会議で出払っていて、留守番の
職員が一人だけ残っていました。
名刺を交換すると「一度えこーさんにお伺いしなくてはと思って
いたんです」とこちらは予想外の言葉を耳にしました。

話をしているうちに、間に大津市の社協があることがわかりました。
滋賀県でひきこもり・不登校の支援や家族の会を運営している
団体への助成金が予算化され、それを県の社協に委託して
県の社協から各市町の社協に降ろして、助成先を決める段階で
大津市の社協から助成先の一つとしてえこーの名前が報告
されていました。
そんなところから話が始まり・・・・1時間余り話していました。
長くなりますので次回に続きをアップします。
  
Posted by いとう茂 at 22:40Comments(0)

2020年09月29日

驚きと喜び

この前の土曜日に志村どうぶつ園の最終回が
放映されていました。
コロナウイルスの犠牲になられた志村さんのご冥福を祈り
ながら見ていました。
パンくんとジェームスがお使い行く場面がありました。
ご覧になった方も多いと思いますが、駅について切符を購入し
パンくんとジェームスが自動改札を通るシーンがありました。
チンパンジーとブルドック、普通は切符を買うことはできず、
自動改札を飛び越えたり下をすり抜けることなら可能かも
知れませんが、人間と同じように紙幣を自動販売機に入れて
その次に切符を自動改札を通すことができるとは想像
できません。

しかし、もしかしてと期待は持つかもしれません。
実際にチンパンジーとブルドックだけで電車にのせて
もらえるかは別ですが・・・・・。
期待のほかにあるものは頑張れという応援の気持ちでしょうか。
切符を買って自動改札を通るということは何でもないことです、
幼稚園の子どもでもできるかもしれません。
期待の度合いは相手の能力と比例する、そう思いますが
サルと犬に人間と同じことを期待することは少ないものです。
放映までに何度も練習をしたのでしょうが、こちらが持つ
淡い応援と期待に応えてくれました。

この時感じたのが、もしパンくんとジェームスが人間で、
自分の小さい子どもなら切符を買って自動改札を通れたら
褒めると思いますが、次は、その次はとこちらが勝手に期待を
膨らませて、そのことを子どもに要求するのではないかと
思いました。
できたことを喜んでだけいる親の方が少ない気がします。
これができたから、それだけで十分ならいいのですが
人間だからついつい欲が出て、高望みをしてしまう。
それが子どもの中で、いい方向に向かえば向上心になるで
しょうが、プレッシャーになると子どもを潰してしまいかねない
事になる気がします。

子どもは親の背中を見て育つもの、親の顔色を見て育つ
子どもであってはならないように思います。
小さなことでもできたことを驚き、素直に喜び、期待があっても
口には出さず、黙って応援する姿勢・・・・・難しいんだろうなぁ。
  
Posted by いとう茂 at 14:37Comments(0)

2020年09月28日

えこステの4回目

昨日は、4回目のひきこもり・不登校家族の会でした。
5組の相談者が参加し近況報告から始めました。
1組10分という制限時間を設けて、後のスケジュールを
組んでいましたので、近況報告は全員で1時間・・・・のはず。
ですが結局2時間を要しました。
4回目ですので相談者同士が打ち解けて、会が始まる前も
雑談も多く、笑顔も見られます。
その光景を見ていて、いつの間にか連帯感が生まれ心を許して
いることが見て取れます。
互いが互いを支えている、食事会やお茶会がしたいという
話も漏れ聞こえてきました。

この1か月で溜まっていたものを遠慮することなく吐き出せる場、
その気持ちが近況報告を長くさせているんだ・・・・・。
そうした場は必要です、しかし毎回スケジュールを考えてえこステに
臨んでいますので大幅な時間延長は、次にすることに影響が
出てしまいます。
毎回相談者が話す機会として近況報告のほかに雑談タイムを
設けて対応しています、辛い思いや苦しい思いを持って来て
吐き出さずに持って帰る、このことは避けなくてはと考えて
いますので、そちらに回してもよかったのですが、溜まっている
思いが多すぎて、もしかすると4時間の中では収まらないのか、
とも考えて2時間もやむなしと判断しました。

昨日のメイン事業はパステル画の制作でした。
こちらは2時間ほどかけてじっくり取り組んで欲しいと時間を
とっています。
これも相談者の心を軽くする狙いがあります。
制作中は会話も少なく無心に取り組んでいます、きっと相談者の
心には無心で何かをしたいという願望があると思います。
日常ではほとんど変化がない毎日が展開され、疲れている
相談者が解放されたいと望まないわけがないと考え、
年間プログラムでも無心になって取り組めるプログラムを選んで
組んでいます、来月は外来魚駆除の釣り大会、こちらには
家にひきこもっている子どもと親子で弁当でも持って来てもらえないか、
ブルーギルなら誰でも釣れそうですし、琵琶湖の環境浄化にも
微力ですが役立ちます、これも小さな社会参加と位置付けて
親だけでなく子どもに対して参加を促すためにえこーのスタッフが
ハガキを書いています。
封書なら開封せずにおいておいたりごみ箱に捨てられることが
多いので、ハガキにしています。

結局会が終わったのは5時過ぎ、大急ぎで後始末をして市外の
相談者もいますので帰途につきました。
それぞれが元気になって笑顔で「また来月」でした。
  
Posted by いとう茂 at 15:25Comments(0)

2020年09月27日

思い出し遍路㉝

金剛頂寺の納経所で下りの道を尋ねて
国道55号線を目指しました。
途中には畑や林があり、教えてもらった通りに歩くと
道の駅が見えてきました、キラメッセ室戸です。
こことは今でもご縁がつながっています、お参りは終わりましたし
民宿は素泊まりですので時間の制限はありません。
キラメッセに休憩を兼ねて立ち寄ると、地元の農産品や海産物が
販売されていました。
歩きですのでいくら安くても買うことができません、さきほど
お接待にいただいたポンカンもたくさん販売されています。

農協に出荷できない規格落ちのポンカンが、袋に入って
売られています、傍らに郵便局の出張所があり、今なら
重量関係なしで、総量が500円ということでした。
安い農産物を買っても送料が高くつき、結局こちらのスーパーなどで
買うのと変わらないことが多いのですが、500円なら農産品が
安くなります、この時は30キロくらいのポンカンを買ったのを
覚えています、自分が食べて甘くてみずみずしいものを誰かに
あげたくて・・・・・。
配り切れないので店先に並べたら・・・・・結構売れます。
味を占めるほど儲けはありませんが、一度買った人がポンカン、
ポンカンと店を訪れますので、何度か取り寄せました。

ポンカンには低い木と高い木になるものがあり、総体的に
低い木の方が甘みが強く、水分の多いのは高い木で、こちらの方が
早く収穫されて、それが終わると低い木の収穫だったような・・・・・。
どっちでもいいか、先を急ぎます。
急いでも疲れているのと足が痛いので、なかなか進みません。
とりあえずキラメッセから6・7キロ先の吉良川町を目指しました。
徳島側からぐるっと室戸岬を回ったところまで来ています。
吉良川町は国道55号線から少し中に入った小さな町で、旧道を
歩くと廃校や空き家が目立ちました。
どんな部屋に泊まったのかは忘れましたが暗い風呂だったことは
覚えています、夕食を買ったのも小さな商店でしたが、足が痛くて
町の中をうろうろする気にはなれず、もしかすると他にも商店が
あったのかもしれません。

次の日は、27番の神峯寺のお参りして土佐くろしお鉄道の
唐浜駅から野市駅まで移動してビジネスホテルに連泊、荷物を
持たずに唐浜駅(とうのはまえき)に戻って1日歩くことになります。
  
Posted by いとう茂 at 11:17Comments(0)

2020年09月26日

一つご縁ができました

木曜日はひきこもり・不登校の支援をしている
民間団体の冊子を制作しようとしている団体の方と
お会いして冊子以外のことも話をしてきました。
冊子はとりあえず大津市内の団体を対象にして制作すると
いうことでしたが、いずれは滋賀県内の団体を網羅した冊子の
制作をしたいということでした。
そして、冊子の制作はあくまで手段で本当は団体の緩い
ネットワークを作りたいということで、えこーの思いと一致
します。

学校以外の場で学び育つ親子の遊び&おしゃべりの場を
提供している「びわ湖フリーわいわい」と発達障害や
ギフテッド・2Eなど、特性にまつわる生きづらさを抱える
人たちやその家族をサポートし、多様性を認め合える
社会の実現に向けて行動している「異才ネットワーク」の
人たちとの話でしたが、異才ネットワークの代表は以前に
フリースクールを立ち上げたと、えこーにも説明に来て
くれた人で、今年から一般社団法人として活動しています。

先方のお願いは冊子に掲載する原稿でしたので、大急ぎで
作成して持っていき、それについては問題がなく来年の初めには
冊子が完成するということでした。
先方の冊子の原稿よりも、こちらの思いはえこーの今年度の
最大の事業である「子の心親知らず 親の心子知らず」の
冊子の制作です。
先方もこちらも冊子ですが、それぞれの考えていることは
どこかでつながっているようにも感じていましたので、
不登校の親子にもそれぞれに手紙を書いてもらえないか・・・・
お願い口調ですが、不退転の決意を持って・・・・・少し大げさでした。

快く承諾してもらえ、おまけにえこーの広報紙も置かせてもらいました。
先方も思いだけが先にあり、どれだけ原稿が集まるか不安が
ありますし、こちらも思いが先行してひきこもり・不登校の家族が
手紙を書いてくれるか見当もつきません。
一人ひとりに会って、えこーの思いを伝えることができればいいのですが、
ひきこもり・不登校の情報を最も多く持っているのは行政の
支援機関で、ここは個人情報の壁があり思いだけでは乗り越えられない
ものがあります。
このことも木曜日の話では一致した点で、今後どのように
アプローチしていけばいいのかということです。
しかし、この点については新しいものに手を出したくない行政の
臆病な一面があります。
結果を出すことで市民の支持も得られますが、そこまで行けば
自然と行政は接近してくるものだと、これまでの商店街や各種
団体の活動を通して身についていますので、今は曽野綾子さん
ではありませんが、「ないものを数えず あるものを数えて生きて行く」
そのスタンスで一歩一歩です。
  
Posted by いとう茂 at 23:59Comments(0)