2015年07月20日
明日の大津を考える会⑧
パネルディスカッションのアップです。
第1回目ということで間口を広く、大勢が共有すべき課題や気が付くべきこと
について話が進んでいるように思います。
コーディネーター
守らないといけない風土、文化、風景というのはちょっと難しいと言いますか、
さわりたくてもさわれないところがあると思います。
畳の上に机、いすで食事をいただくことがホテルでも旅館でも多くなりましたが、
たぶん10年15年前ならそのようなことはタブーだったかもしれません。
叶匠寿庵さんでもいすに座って抹茶をよばれるしつらえもあるようですし、
変えていかないと社会に受け入れられない部分と、変えずに大津らしさというところを
残していかなければいけない部分があると思います。
そうした観点から木村先生に、これは残していかないといけないところ、
これは、残さなくてもいいところを大胆にお話ください。
木村
伝統を守るということは革新をしないと守れないと思います。
大津祭りもそういうことですが、400年間伝統を守っていくということは、
その時、その時に町衆の考え方を取り入れて、守っていく、
そうでないといけないと思います。
文化財を守っていくということも、全然、手を入れないで守っていくということは
なくなってきました。
町並みで言えば、高山という町でも、表向きはベニガラでやっておりますが、
その10センチ向こうは新しい建材を使っています、台所もすべて洋式になっていますが、
表のところは300年前の町並みがそのまま残っていると言うことでないといけない。
町並みについては歴史的な裏づけがありますから、早くから先人たちが
営々として築いてきたものを私たちは次の世代にどうしてつないでいくのか
一番大事なことだと思っています。
自分たちが贅沢をしても次の人にもその贅沢さを味わって欲しいのかということを
考えた時に、私たちは努力をしなければならない、そうしないと、こういうものは
伝えていけないと思います。
東海道五十三次、江戸の日本橋をスタートして、三条大橋まで行くわけです。
そうすると大津の町は何次ですかと言うことを訊いても大津の人は正確に答えてくれない。
ここにおいでの方は分かっておられると思います、大津は東海道五十三次で五十二と言う
人はとても多いのですが、実は五十三次の五十三次なのです。
大津宿は明治になってからですが、お聞きになっている方も多いと思いますが、
全国で商工会議所の発足は4番目です。
それくらい早くに商工会議所が発足したということは、人々が集まって
賑わいがあって産業が栄えたということがあるわけですから、
その伝統をどうして今後、生かしていくかということについて、
先人の方たちはどこかでしばらく時間停止をしておられたのかもしれません。
せっかく模範的な事例があるのに、それが十分に生かされていないということ、
話が飛びますが、志賀町と合併しました、志賀町から大石、上田上まで細長い
まちですから、その都市の核になるべきところは港町の堅田と港町、門前町の
坂本、港町、宿場町、城下町であった大津市、城下町の瀬田、間接的門前町の石山、
あとは近代産業としての瀬田のまち、このような形で合併に合併を重ねてきて、
どこが中心かということになりますと、今のところ一番最初に大津町になった
浜大津のところが一番古く、明治31年に、もう市制になっています。
核がありそうでない、というのが特徴です。
よく聞かれます、一体大津の売りは何ですか。
今日はシンポジウムと関係ありませんのでこの話は致しません。
いずれにしても大津はいろいろな要素が重層しています、
その時は光り輝いたものがあっても、消え失せていますが、
波はずっと底辺に流れていますので、それを今、我々が
どのように浮上させていくのかは今の時代を生きる
私たちの責務かもしれません。
先ほどの山田さんの昼間人口と夜間人口の話をお聞きして、
昼間は賑やかでも夜は静かなまちという感じで、このままだったら
夜の社会はどうなると考えてみたりしていますが、その大津のまちと
心中していく人が残っていくわけですから、同じ心中するのであれば
住みよい大津のまちはどうあるべきか、ということをさまざまな階層の人たちから
お話していただいて、手を付けられるところから手をつけて行かないと、
このまま、毎年、明日の大津を考える、今年、来年、再来年、
十年、同じ、明日の大津を考えるということで、講師陣は変わるでしょう。
だいたい結論的には、そうだなあ、それがいいなあということは
考えてもらえますけれど具体的になかなか実現できない。
第1回目ということで間口を広く、大勢が共有すべき課題や気が付くべきこと
について話が進んでいるように思います。
コーディネーター
守らないといけない風土、文化、風景というのはちょっと難しいと言いますか、
さわりたくてもさわれないところがあると思います。
畳の上に机、いすで食事をいただくことがホテルでも旅館でも多くなりましたが、
たぶん10年15年前ならそのようなことはタブーだったかもしれません。
叶匠寿庵さんでもいすに座って抹茶をよばれるしつらえもあるようですし、
変えていかないと社会に受け入れられない部分と、変えずに大津らしさというところを
残していかなければいけない部分があると思います。
そうした観点から木村先生に、これは残していかないといけないところ、
これは、残さなくてもいいところを大胆にお話ください。
木村
伝統を守るということは革新をしないと守れないと思います。
大津祭りもそういうことですが、400年間伝統を守っていくということは、
その時、その時に町衆の考え方を取り入れて、守っていく、
そうでないといけないと思います。
文化財を守っていくということも、全然、手を入れないで守っていくということは
なくなってきました。
町並みで言えば、高山という町でも、表向きはベニガラでやっておりますが、
その10センチ向こうは新しい建材を使っています、台所もすべて洋式になっていますが、
表のところは300年前の町並みがそのまま残っていると言うことでないといけない。
町並みについては歴史的な裏づけがありますから、早くから先人たちが
営々として築いてきたものを私たちは次の世代にどうしてつないでいくのか
一番大事なことだと思っています。
自分たちが贅沢をしても次の人にもその贅沢さを味わって欲しいのかということを
考えた時に、私たちは努力をしなければならない、そうしないと、こういうものは
伝えていけないと思います。
東海道五十三次、江戸の日本橋をスタートして、三条大橋まで行くわけです。
そうすると大津の町は何次ですかと言うことを訊いても大津の人は正確に答えてくれない。
ここにおいでの方は分かっておられると思います、大津は東海道五十三次で五十二と言う
人はとても多いのですが、実は五十三次の五十三次なのです。
大津宿は明治になってからですが、お聞きになっている方も多いと思いますが、
全国で商工会議所の発足は4番目です。
それくらい早くに商工会議所が発足したということは、人々が集まって
賑わいがあって産業が栄えたということがあるわけですから、
その伝統をどうして今後、生かしていくかということについて、
先人の方たちはどこかでしばらく時間停止をしておられたのかもしれません。
せっかく模範的な事例があるのに、それが十分に生かされていないということ、
話が飛びますが、志賀町と合併しました、志賀町から大石、上田上まで細長い
まちですから、その都市の核になるべきところは港町の堅田と港町、門前町の
坂本、港町、宿場町、城下町であった大津市、城下町の瀬田、間接的門前町の石山、
あとは近代産業としての瀬田のまち、このような形で合併に合併を重ねてきて、
どこが中心かということになりますと、今のところ一番最初に大津町になった
浜大津のところが一番古く、明治31年に、もう市制になっています。
核がありそうでない、というのが特徴です。
よく聞かれます、一体大津の売りは何ですか。
今日はシンポジウムと関係ありませんのでこの話は致しません。
いずれにしても大津はいろいろな要素が重層しています、
その時は光り輝いたものがあっても、消え失せていますが、
波はずっと底辺に流れていますので、それを今、我々が
どのように浮上させていくのかは今の時代を生きる
私たちの責務かもしれません。
先ほどの山田さんの昼間人口と夜間人口の話をお聞きして、
昼間は賑やかでも夜は静かなまちという感じで、このままだったら
夜の社会はどうなると考えてみたりしていますが、その大津のまちと
心中していく人が残っていくわけですから、同じ心中するのであれば
住みよい大津のまちはどうあるべきか、ということをさまざまな階層の人たちから
お話していただいて、手を付けられるところから手をつけて行かないと、
このまま、毎年、明日の大津を考える、今年、来年、再来年、
十年、同じ、明日の大津を考えるということで、講師陣は変わるでしょう。
だいたい結論的には、そうだなあ、それがいいなあということは
考えてもらえますけれど具体的になかなか実現できない。
Posted by いとう茂 at 14:21│Comments(0)