2024年04月21日

沁みる夜汽車

曜日は忘れましたがBSで夜遅くに「沁みる夜汽車」という番組が放映されています。
毎回録画して見ていますが、60分で5話の物語があります。
夜汽車というよりは昼間の電車が多く、ローカル線でも電車の映像です。
寝台車とか夜行列車はほとんどありません。
それでも短いストーリーに心が洗われる思いで見ています。
これまでに寝台車に乗ったことは二度あります、一度は会社の旅行で箱根に行った時で、夜中でもワイワイガヤガヤで静かにしてくださいと車掌さんに注意されました。
もう一度は高校3年生の時に友人4人で九州旅行をした時です。
夜遅くに汽車に乗る経験がなかったので、思い出として残っています。
この前の沁みる夜汽車の1話目は、下関から同席になった青年と短大を卒業して大阪で働くことが決まった女性の話でした。
女性は母親に付き添われて入社式に向かいます、男性の方は広島の西条で就職です。
社内では男性がほとんど話をしていましたが、親子には実直な青年と映っていたようで、男性が下りる直前に「あそこが就職先」と車内から自分の会社を教えます。
ここで終わればドラマになりませんが、それから2年ほどして女性が同僚から「好きな男性は」と尋ねられて、考えた末に出てきたのが電車での男性でした。
同僚が面白がって男性の会社に電話をしてから、ご縁がつながり大阪に出張のたびにデートを重ねてめでたくゴールイン。
私と同年代だと思いますので、半世紀近く前の話だと思います。
今ならスマホでラインかXで時間をかけずに接点が持てるかも知れませんが、昔は・・・・不便だったかもしれませんが、今と比較してのことで、当時は普通郵便よりも速達、離れていると直接連絡を取る手段はほとんどありませんでした。
無人駅で主人が亡くなった後、30年以上もラーメン屋を継いでいる奥さんの話もありました。
知らず知らずに汚れている心の垢を取ってくれる番組が減ったように感じながら見ています。

Posted by いとう茂 at 10:12│Comments(0)
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