2023年11月30日

いっぱいあります

日曜日を読書の日と決めて、ようやく4冊が再読できました。
日曜日だけだとせいぜい5時間の読書ですが、
毎日2時間なら週に14時間、3分の1しか読む時間がありません。
それも、この年になって新しい知識の吸収よりも、本棚に並んでいる本を再読して、
消えた知識の回復ですから、このペースで持続できればいいと考えています。
読みたい作家は、城山三郎、中野孝次、伊藤肇、安岡正篤、
山本周五郎、曽野綾子、ですが、この6人だけでもかなりの冊数になります。
平成の大掃除で本棚を3つほど空にしましたが、
どうやらその時に難を逃れて生き延びたのでしょう。
ほとんどが残っていました。
頑張って1か月に3冊読めたとしても3年は必要になりますし、
本棚を見ていると違う作家の本にも興味が移ってしまいます。
1週間に1日の読書の日ですが、
この年になって習慣にすることがあるのを嬉しく思っています。
人は年齢とともに自分を縛りから外していくのに、
まだ自分に縛りをかけている・・・これも性分です。
少しばかり読書から離れていましたが、読書スタイルは昔のままで、
5時間を2・2・1時間に分けて、3冊の本を読んでいます。
この5時間は何にも拘束されない、読書だけの時間で他の事を考えずにいられます。
これをゆとりと呼ぶか、人生の持ち時間の無駄遣いと呼ぶか・・・。
お金は貯まりませんが、読書していればお金が減ることもありません。
知識ももしかすると溜まらないのかも・・・・まっ、いいか。
  
Posted by いとう茂 at 11:34Comments(0)

2023年11月29日

元気でなにより

三重県の娘夫婦の家に行った老夫婦が、久しぶりに
大津に帰ってきて寄ってくれました。
「元気でしたか」
「おかげさんで、三重の方が大津よりも暖かいですわ」
「それはよかったですね」
「冬の服を取りにこっちまで送ってもらって、夕方には帰ります。
伊藤さんがいるかなぁと寄らせてもらいましたわ」
「わざわざ来てくれはったんですか、ありがとうございます」
「うっとこのは三重でも伊藤さんどうしてはるかなぁと、心配してますねん、
向こうの方がずっと若いのやから元気やてって言いますにゃけどね、
おかしいですやろ、あはは」
「いえいえ、心配してもらって恐縮です、
お父さんもお母さんも元気でなによりですわ、これから寒くなりますんで、
体には気をつけてくださいね」
「ありがとうございます、久しぶりに伊藤さんの顔を見られて元気が出ましたわ」
「こんな顔でよかったら、いつでもどうぞ」
「うっとこのに冬服だけと違って、
春の服も一緒に持って行こうと言いましたんやけど、
大津に行く理由になるから春物はまた取りに来るって言いますねん、あはは」
「そんなら、春にまたお会いできますね、待ってますわ」
二人は奥さんが前でご主人が後ろから杖を突いて帰っていきました。
心が暖かくなる再会でした。
  
Posted by いとう茂 at 15:46Comments(0)

2023年11月28日

2軒目の移動えこステ

日曜日は定例の家族会でした。
9月に続いて、2軒目の移動えこステを相談者宅で開催です。
この相談者も、人の出入りがあるようにしたいと考えて、是非とも
家に来て欲しいと望まれ実現しました。
相談者宅は大津市の端っこで、参加者は自宅を知りませんから、
いったん膳所市民センターに集合して、そこからそろって車で
移動しました。
2階にはひきこもりの子どもがいましたが、時々足音がするくらいで
顔を見せることはありませんでした。
それでも、両親は大勢の人が家に来てくれたことが嬉しいようで、
いつもよりも陽気で、テンションも高く饒舌でした。
子どもが動けないので、周りから少しずつ動きだして、じわじわ距離を詰める、
対応を考えています。
地域のすこやか相談所と保健所が連携して、保健士の訪問を来月に実施し、
1月には保健士と医師が訪問の予定です。
子どもは月に6・7回24時間近く外出していますので、医師とは
出会えない可能性がありますが、それでも訪問してくれることになっています。
その間、えこーは12月に出前で相談者宅で面談をし、1月末にも
面談をする予定です。
これまでは、単発で保健所の訪問はありましたが、これからは継続しての
訪問が始まります。
すぐには結果は出ませんが、継続の力を信じたいと考えています。
  
Posted by いとう茂 at 14:43Comments(0)

2023年11月27日

信用できないことわざもある

どうでもいい話です。
身の回りにあるもので、気がつかずの通り過ぎていたものの中に、
改めてよく考えられているなぁ、と感じるものがあります。
コンビニのおにぎりは、三角形のおにぎりのビニールの中に、
ご飯と海苔が別々に入っています。
テープをぐるっと剥がして両サイドに引っ張ると、海苔でご飯がきれいに巻けます。
これを最初に考えた人は、偉いなぁと感心しきりです。
一般的におにぎりは、豪華な食べ物の部類には入らないと思います。
それでも、食べるものがあるのなら、衣食足りて礼節を知る、
ではありませんが空腹が満たされて、節度をわきまえる人が大半の時代がありました。
しかし、現在は多くの人が食べるものには困っていませんし、
飽食の時代といわれてずいぶん時間が経ちます。
それでも、残忍な犯罪や闇バイト、振り込め詐欺などの事件は後を絶ちません。
こうした犯人がすべて困窮していて、今日食べるものがないというのなら、
原因はそれだったのかと理解できますが、そうではないでしょう。
着るものも春夏秋冬、時期にあった物をそれぞれが持っているように思います。
向こう5年、下着と靴下以外の衣料の販売中止、
こんな法律ができて困るのは成長期の子どもと、
寝たきりで替えがたくさんいる高齢者くらいかも知れません。
孔子よりも100年ほど前に生きた管仲の、
ことわざは現代には通用しなくなっているようです。
人が礼節を知り重んじるのはどんな場合なのか・・・。
正直者が馬鹿を見るは生き続けているように感じます。
どうでもいい話でした。
  
Posted by いとう茂 at 22:00Comments(0)

2023年11月26日

途中でやめました


日曜日は読書の日です、再読が主ですが手にするのは
好きな作家の著書がほとんどで、たまには違う作品を読もうと考えました。
手にしたのは、ひきこもりから抜け出した人の話が書かれた本です。
著者が過去にひきこもりから抜け出す手伝いをして、
社会参加をしている人を紹介しています。
実は、この本はえこーを始めたころに読んだ記憶があるのですが、
途中で読むのをやめています。
同じ日本なのに、そんなに簡単に長期間ひきこもっていた人が、
社会参加ができるの・・・・。
読むのをやめたのはそれが原因でした。
何人もの人のひきこもりから脱した経緯が書かれています。
えこーに来るほとんどの相談者の子どもには、発達障害か精神疾患があります。
これが自立を妨げている最大の要因で、
知的障害は皆無と言ってよいほどありません。
うまく会話ができず人間関係が構築できないので、
人と会うのが苦痛だと言う子ども、長時間集中できないので
就労訓練すら続かない子どもがほとんどで、
就労はまだまだ先が見えないのが実情です。
それが本の中では、ひきこもりから外に出てわずかの時間で就労して、
今も続いていると報告されています。
えこーの支援や寄り添いが意味を持っていないのか、
つないだ支援機関の支援方法が悪いのか・・・・。
再読して改めて当時と同じ気持ちになりました。
何人かの状況を読んでいると、ほぼハッピーエンドのストーリーになっています。
著者が関わっている地域には、
発達障害や精神疾患があるひきこもりはいないのか、そんなことも考えてしまいます。
いずれにしても、こうして簡単にひきこもりから抜け出せる人がいるとすれば、
それは喜ばしいことです。
この本に書かれていることが全て噓だとは言いませんが、
えこーの前の現実は支援する行政も含めて、もっともっと厳しく親も子も苦しんでいます。
こちらが気になる課題の克服については、ほとんど記述がありません。
読み進んでいると、単なる自慢話のようで、だんだん鼻についてきました。
そんなことで、今回もこの本を読むのをやめました。

  
Posted by いとう茂 at 18:43Comments(0)