2022年08月31日

27回目のえこステが終わりました

えこーのひきこもり、不登校家族の会のえこステも3年目に入り、
27回目が終わりました。
今回の参加は5家族でしたが、当事者の年齢も違いますし、
ひきこもりになった原因も家での状態もすべて違います。
誰にはばかることなく胸にしまい込んだ辛くて苦しい思いを吐き出すことで、
親にゆとりが出てきたのと表情が明るくなったのを実感します。
えこーに面談に来始めたころは、子どもの言葉や態度にオロオロしていたのが、
総体的に客観的に受け止めて冷静な判断ができるようになってきました。
互いにアドバイスをしあったり、笑顔も増えて見ていてほほえましく思いますし、
他府県の家族会と比べても自慢できる会になってきました。
ある家族は、えこステに来た時は子どもとのやり取りはすべてメールだと
話していましたが、母親が体調が悪い時には、
当事者がかかっている医者に母親の予約もしてくれて連れて行ってくれたということでした。
参加者からは「よかったやん」「嬉しいことやなぁ」と拍手です。
気をよくしたのか、お盆に当事者の兄弟夫婦と子どもが来た時には、
焼き肉の肉を買いに行ってくれて、みんなで焼き肉パーティーを
楽しんだ話も披露してくれました。
夕食を恐る恐る子どもの部屋の前において、メールで連絡していた頃とは
劇的な変化だと思います。
他の家族からも、家の中は暴れて障子は骨だけになり向こうが見える状態で、
椅子も全部壊されガラスも割られていたが、最近は落ち着いてきたので、
子どもがサロンに行っている間に見かねて子どもの部屋を掃除したら
「きれいにしてくれてありがとう」と言われたと報告がありました。
これも全員拍手です。
自分の部屋に入られることを極度に嫌う子どもが多い中、異例の出来事だと感じました。
1日2日では変化は目に見えませんが、
1か月、2か月のスパンで見ていると変化が見えてきます。
ただ、今よくなったからと言ってずっとこの状態が続く保証はありません。
子どもが元に戻ってしまう地雷はなくなったわけではありません、
その地雷を踏まないで過ごせるゆとりの結果です。
来月はどんな話が聞けるか、もちろんいい話ばかりではありません。
そんな時にも寄り添ってくれる同士、えこーが家族の力になっているのは大きいと感じます。
  
Posted by いとう茂 at 22:10Comments(0)

2022年08月30日

中学生は2学期です


29日から市内の中学校で2学期を迎えました。
1・2年生はクラブに精を出した夏休み、3年生は3年間の集大成ともいえる
試合があり、これからは受験に向けて日々を過ごすことになります。
早々と進路が決まった子どももいれば、まだまだ迷っている子どもも多いと思います。
誰もが通る道とは言え、志望校に全員が合格できればと願っています。
自殺者が一番多いのも2学期の始業式前後です、ステージの上から校長が
命の大切さを説くことは重要ですが、普段から子どもに身近に接している
担任やクラブの顧問が、日常会話の中で命について子どもたちと
話をすることも必要ですし、担任や顧問の人間力と子どもたちを
どれだけ大切に思っているかが試されるように感じます。
大津市の事例ではありませんが、不登校の相談を受けていて、
学校長から言われてきました・・・そう言って子どもの家を訪ねる担任もいます。
様々な価値観や考え方を持った人間が集まって、組織や団体を構成している以上、
全員が同じ対応ができないことの方が多いと思います。
35人のクラスで担任は一人、副担任がいても二人です。
担任から見れば35人ですが、子どもたち一人ひとりから見れば担任は一人、
苦しい胸の内を聞いてくれる人間は一人です。
大勢いるから対応が難しい・・・じゃ何人なら対応が可能なんですか・・・
教師一人ひとりに聞いてみたい気持ちです。
いい高校に入って、いい大学に行き、いい会社に就職する・・・
誰もが思い願うことかも知れませんが、全ての人がそうできるとは限りません。
いつの頃からか、世の中は終身雇用、年功序列の考え方が
通用しなくなってきているのに、親の願望だけは変わりません。
我が子の幸せを願わない親はいないと思っています、そして、
幸せのかたちも一つではないと思います。
背伸びして背伸びして背が伸びればいいのですが、
そのうち地に足がつかなくなると取り返しがつきません。
親の見栄、これでどれだけの子どもが苦しんだか、
何度間違っても生きていればやり直すことができます。
どうぞ暗いニュースが続きませんよう・・・。
  
Posted by いとう茂 at 15:53Comments(0)

2022年08月29日

膳所の夏まつりが終わりました

3年ぶりに膳所の夏まつりが開催されました。
コロナの影響で模擬店の出店はありません。
太鼓の搬入は3時半でしたが、メンバーから膳所でお世話になっているので、
3時からのステージの飾りつけのお手伝いがしたいという声があり、
30分繰り上げて集合しステージの幕や飾りつけを行いました。
もちろん後始末も手伝いましたよ。
手伝いに行ってよかったと思います。
飾りつけの担当は結構名前が挙がっていましたが、
3時に出てきたのは3人で太鼓のメンバーがいなければ、
少数ではそれなりに重労働だったと思います。
飾りつけの後は太鼓の搬入です、
演奏も疲れますが太鼓の搬入と搬出もかなり疲れます。
会場が太鼓の練習会場の前ですので、
時間はかかりませんが積み込みに手間がかかります。
演奏時間は18時50分から30分間ですので、搬入後はゆっくり休憩ができます。
肩の調子は変わらずで、叩いてみないと分からない状態でしたので、
1曲だけ平胴の太鼓を叩き、他の2曲は絞め太鼓で負担軽減です。
1曲とは言え、久しぶりに力を入れて叩いたので、全身汗でびっしょりでした。
太鼓の演奏も問題がなかったわけではありませんが、平均点以上だったと思います。
太鼓を始めたころは最低でも週に2回、イベントやホテルのパーティーの出演があり、
1年で150回ほどの演奏がありましたが、
最近は右肩下がりで出演も減り、コロナが追い打ちになり皆無の出演でした。
出演回数が多いほど上達するのですが、毎週練習だけでしたので亀の歩みよりも遅い・・・・。
太鼓の後は式典があり、いよいよ花火です。
暗い通路をぞろぞろ見物客が歩いて行くのが見えました。
太鼓だけでなく花火も3年ぶりです、最初はドーン、ドーンと間隔があいた花火、
見返り花火と名付けています。
もう終わりかと帰りかけるとドーンと上がる・・・。
それでも30分の間に見せ場が二つ、真ん中と最後は盛り上がりました。
ステージで太鼓を片付けながらの見物で、公園の樹木が邪魔になりますが、
真上に上がる感覚で花火を満喫しました。
最後の大きい花火が終わると会場から拍手が聞こえました。
みんな喜んでいる、去っていく夏の思い出になれば何よりです。
  
Posted by いとう茂 at 15:05Comments(0)

2022年08月28日

ケース会議が終わりました

えこーの基本は相談窓口で、ここから支援機関につないで、
寄り添い支援を行っています。
1か月か2か月の定期面談で情報を集めて支援機関と情報共有、
そこで方針を決めて支援機関と二人三脚で相談者家族を支援ですが、
今回のケース会議は同じように窓口になって寄り添っている民間の団体です。
えこーとの違いは相談者を限定している所で、ひきこもり、
不登校に特化した団体ではありません。
えこーに来ている当事者がそちらにも相談に行っているので、
当事者の親を交えての情報共有になりました。
当事者は場所によって相談の内容も違いますので、こちらで話をしていることと、
向こうで話をしている内容のすり合わせから始まりました。
そこに親が聞いている話をプラスして三者の情報を共有、
当事者の希望は就労ですが、自分に向いた仕事が分らない。
営業や大勢での仕事は苦手、期日やノルマのある仕事もしたくない、
人と話す仕事もダメと、高いハードルがありますし、
集中力が続かないので長時間の仕事は向きません。
疲れると翌日は仕事ができず、家で寝たきりになります。
具体的な職種の話はハローワークで行うこととして、
活用できる社会資源は何かの話になりました。
明らかに障害があり専門医にもかかっていますので、
障害年金の受給の話が出ましたが当事者が拒んでいるという親の発言があり、
掘り下げていくとどうやら父親の発言がトラウマかネックなっていることが見えてきました。
さらに母親も父親には口答えができず、
家庭内で夫婦の話し合いの場が持てないことが分かりました。
実はこうした話は特殊なことではなくえこーの他の相談者にも同じような状況の家庭があります。
最終的には父親との面談になりました、
実現するかは未知数ですが当事者の生きづらさの中には父親の発言も
含まれているように感じましたので、父親がこの先自分の子どもをどうしたいのかを聞いて、
それが現実性のあるものかどうか、
社会資源の活用はえこーももう一つの団体も必要だと考えていますので、
どれが当事者にとっていいのか、そして家族の協力が得られるのかを
本音で語り合う場を設定できたらと考えています。
この家庭も叱咤激励するだけの父親ではなく、
暖かく見守る応援団長の父親に変身してほしいと願っています。
  
Posted by いとう茂 at 12:08Comments(0)

2022年08月27日

南郷学区の人権集会での講演が終わりました

8月20日に南郷学区の人権集会がありました。
参加者はコロナの関係で40名ほど、自治会長、民生委員、人権擁護推進員、
各種団体長、と限られていました。
6月に大津市の人権擁護推進員を対象に講演を行いましたが、
スタッフ会議でその時と同じ資料ではだめ!ということでしたので
手直しをして資料を作成し、話すパートの役割分担をして当日に臨みました。
今回も居眠りはゼロ、下を向いているので寝ているのかと思ったら
熱心にメモを取る人でした。
質問の時間になり、どんな質問が出るのかと思っていたら
講演の感想とお礼を述べてくれた人が二人、もう一人手が挙がりマイクを向けられると、
今日の話は民生員、人権関係の委員のすべてが聞いて
明日から実践しないとダメ・・・まさに正論です。
えこーもそう考えていますよ、そう言いたかったのですが・・・。
地域の中でひきこもり、不登校について正しい現状を伝えて啓発してくれる
役の人に聞いて頂きたい、講演会が終わってよかったいい内容だった、
それで終わってはこちらとしても不本意です。
まだ11月に2回講演会があります、その時には冒頭で参加者が伝道師となって
地域でひきこもり、不登校の当事者と家族の生きづらさを広めてもらい、
隣近所、親せきにそうした家族がいれば、
優しい言葉をかけてくれるようにお願いする必要性を感じました。
小さな声の積み重ねで地域が変わっていきます。
誰かがやるだろうと言った風潮を、まずは自分から声を出そうに変えるために、
えこーも様々な仕掛けを考えていきます。
  
Posted by いとう茂 at 13:48Comments(0)