2019年10月31日

近畿地方保護司代表者協議会

今日は朝から奈良で開催された長い名前の協議会に、
会長の代わりで行ってきました。
緑のお爺さんの時間に出ましたので、私の代わりに立ってくれる人に
お礼を言ってまずは京阪電車で石山まで、次はJRで京都、
京都からは近鉄の急行で新大宮まで乗り、そこから会場の
ホテルまでは歩いて、ゆとりをもって到着しました。
各保護区から代表者が170名あまり出席しました。

午前中は3つの分科会に分かれて研修で、それぞれの分科会の
テーマごとに意見発表者が発表を行い、それについて質問や
提言が出ました。
私は第1分科会で「魅力ある保護司活動の在り方について」が
メインテーマで、具体的な活動として、ア事件担当保護司
としての関りについて、イ地域や保護司組織等における
活動についての2項目がありました。

3人のうちアについての詳しい発表があったのは滋賀県の
発表者だけで、他の府県の発表者はイの活動報告が
中心でした。
どちらも過去から現在までの報告で、1つは平成23年からの
報告だけで持ち時間が終わってしまいました。
メインテーマは「魅力ある保護司活動の在り方について」です。
ちょっとピントが・・・・・、そう思っていたのですが、あえて
意見は述べませんでした。
午後からの全体協議でも、お地蔵さんで通しましたが、
釈然としないものが残りましたので、アンケートには意見を
書いて提出しました。

保護司の仕事の中心は、個人的には保護観察処分の
対象者の自立更生を図り社会参加を果たすことだと思っています。
魅力ある保護司活動を一口で言うなら、再犯に走らせないこと。
それに尽きるといってもいいと思います。
川は岸のために流れているのではない、東井義雄さんの言葉を
借りました、どんなに川の水が増えても決壊したり越水しない
岸になることです。
そのことが保護司としてだけでなく人間としての成長につながり、
自己実現が果たせるように思います。

対象者が再犯に走ってしまった時に、その原因を対象者の
資質の問題とするか、保護司の対応に原因を求めるか、
もちろん、どちらか片方にだけ原因があるのではないと
考えていますが、「一生懸命に面談してたのに・・・・・」
再犯に走った対象者を担当していた保護司から、時々
聞く言葉です。
私の考えは理想論かも知れません、しかし、担当する保護司
が理想を持たなかったら対象者の心に響く言葉を発する
事ができないように思います。
人を助けるというと大げさかもしれませんが、罪を犯した
と言っても対象者も人間です。
その人間の人生を左右する立場にある者としての矜持や
誇りが持てるのだろうか、まだモヤモヤです。
  
Posted by いとう茂 at 21:40Comments(0)

2019年10月30日

気分転換

毎日をボランティアばかりの非生産的な過ごし方をしている人間が、
気分転換も何もない、そんな声が聞こえてきそうですが、
分からない人には分からない・・・・・・当たり前です。
これでも人間ですのでお腹もすくし、眠くもなりますし、
困りごとや考え事もありますし、ストレスや疲れもたまります。
来週には同期だった近藤議長の議長就任の祝賀会もあります。
そんなことで朝から気分を変えようと散髪に行ってきました。
そう言えば、この前はいつ散髪に行ったのかをはっきり覚えていません。
老化とか認知症という問題ではなく、無職老人はバタバタせわしなく
生きていたのかも知れません。

朝一番でしたので私だけでした、いつもお任せですので
座っているだけです。
仕上げで髪のセットをしてもらっている時に「白髪が増えましたね」
「白いのが増えるのときれいになくなるのとどちらが早いかな」
「・・・・まだまだ大丈夫ですよ」・・・・・・リップサービス・・・・・・。
気を取り直して、だと思いますが、ちょっと鏡に映る笑顔が不自然。
「議員をやめられて、また復活してきますよ」・・・・・・気休め・・・・・。
それでも「ありがとうございます」
薄い、禿げるの話題になってもムキにならない年になりましたし、
笑って受け入れられるようになり、なんだか和みました。
散髪に行ってすっきりしましたが、何気ない会話で気分転換に
なった部分の方が多かったように思います。

相談を受けている内容も、重いものが多く、保護司の仕事でも
気づまりなことが多い日々が続いています。
午後からは保護観察所の定期研修と大津市の生活困窮者の
研修、迷いましたがこの前の保護司会の研修の講師を大津社協に
お願いしましたので、お返しではありませんが生活困窮者の研修に
参加しました。
こちらも気の重くなる課題です、どこの市町でも取り組んでいますが、
思うような成果が上がっていないのが実情ではないかと思います。
ひきこもり、生活困窮者、障害者、犯罪者の社会での自立は
太い幹から延びる枝のような気もします。
同じ幹には不登校の枝もあります。

放っておけない人は目を凝らせば、周囲にいっぱい暮らしています。
気持ちだけが空回りして、実績が追い付かないもどかしさを
感じながら、時間だけが流れていきます。
自分で自分にプレッシャーをかけていることにも気づいています、
私がいなければ誰かがしてくれると思いますが、今は神か仏が
私にこの役を演じるようにされている、そう思い見通しの
立ちにくい道をゆっくりでも、前へ、前へ・・・・です。

  
Posted by いとう茂 at 22:11Comments(0)

2019年10月29日

今週は更生保護と福祉週間

昨日は学区内にある更生保護施設の在り方の
検討委員会でした。
昨年から月に一度のペースで開催して12回目が終わりました。
毎回2時間余りの委員会で、各委員から積極的に意見が出され、
時間があっという間に過ぎていきます。
委員会も大詰めを迎え、次回に報告書を確認して理事長に提出の
予定です。
後は、理事会や評議員会で答申をどれだけ受け止めて、改革に
向けて前向きに進んでいくかです。
刑務所を仮出所しても引受人がなく、行き場のない人の受け皿として、
全国に100余りの更生保護施設がありますが、滋賀県では学区内に
ある1施設だけです。

建物が老朽化しており建て替えを視野に入れて、迷惑施設の
側面もある更生保護施設が地域住民の理解を得て、存続するために
検討委員会が設けられ、これまで議論をしてきました。
犯罪件数は減少していますが、再犯以上の犯罪が多く更生にも
ハードルが高くなっていますが、入所期限である6か月の間に
就労先の確保と一人で生活できる資金をためる。
入所中には、施設職員が定期的に面談をしたり、自立に向けた
研修等を行う。
これが、更生保護施設の持つ役目だと思いますが、地域との接点が
少ないのが実情で、ある意味隔離された施設となっています。
答申でもこの接点の機会をどのように確保するか、そのことにも
踏み込んだ意見が出ました。

今日は保護司会の役員会でした、来月に福井刑務所に視察に
行きますのでそれの最終確認、中学校との意見交換会について、
新年研修会で保護院と養護老人ホームの施設見学に行きますので、
それの打ち合わせ、新任保護司の選任についてのルールや
申し合わせがないのが実情で、ある一定の基準を定めてはどうかに
ついて意見交換をしました。
明日は、えこ~の相談日ですがお休みさせていただきます。
大津社協主催の生活困窮家庭についての研修会と
保護観察所の定期研修が重なっています。
どちらにも行きたいのですが・・・・・体が一つ、どこでもドアもなし。
まだ迷っている段階です。
そして31日は奈良で近畿地方保護司代表協議会が開催されます。
こちらに会長に代わって出席しますので、緑のお爺さんも休んで
早朝より出かけます。
それで10月も終わってしまいます、無職老人も7か月目に入ります。

  
Posted by いとう茂 at 21:31Comments(0)

2019年10月28日

照れくさいし似合わない

10月24日に2つの式典がありました。
1つは大津商工会議所の創立140周年の記念式典で、
もう1つは更生保護制度施行70周年の滋賀県大会です。
どちらに行こうか、こちらを立てればあちらが立たず、
あちらを立てればこちらが立たず。
そんな感覚はありませんでした、両方とも欠席。
理由は・・・・・表彰されるから・・・・照れくさいし似合わない。

会議所の方は平成7年から議員を務め、常議員、そして
また議員に戻してもらいました。
24年間、こんなことしてきたんだ、もうそろそろと思ったのですが、
今年の改選で議員と常議員をやめる人が多く、もう一期だけと
思い議員を受けました。
生産性がない人間が議員をしているのはおかしい、そのことが
自分を刺します。
長く議員を続けていればいいというものではありません、名誉職の
側面もあるのでしょうが、実務職だと思っていますので・・・・・。

保護司の方は会議所の半分くらいの経験です、上は叙勲、褒章まで
ありますが、他山の石です。
近畿の更生保護委員会の委員長表彰をいただきました。
更生保護の所管省庁は法務省です、大会のパンフレットを見ると、
所管の法務大臣表彰から滋賀県保護司会連合会会長表彰まで
6つの段階があります。
いただいたのは上から3番目の表彰という事になります。
会議所も保護司も経験年数で、それなりの表彰をしていただける
ようです。

昔から褒められるという経験よりも叱られていた経験が多かったせいで、
褒めてあげようと言われても、ケツの座りが悪くて苦手です。
褒められると、なんか下心があるんとちゃうか、とついつい疑ってしまう、
悪い癖もあります。
賞をいただくことは無関心ではないのですが、献血のように自分が
何かをしてきたという実感があるものや、コンテストに入賞した
という手ごたえがあるものなら良いのですが・・・・・。
こうした表彰をいただくという事は・・・・・それだけ年を重ねた・・・ということ。
  
Posted by いとう茂 at 21:33Comments(0)

2019年10月27日

色々と考えることが多い一日でした

今日は11時から知り合いが所属している劇団の公演があり、
観劇に行ってきました。
素人集団の劇団ですが、劇の内容は考えさせられることが多く、
自分の思考回路の普段は使っていない部分を刺激されました。
出かける前に、えこ~の相談者からメールが来ました。
昨日は電話があり、これからの対応について話をしましたが、
今朝は、昨夜の対応についての返事でした。
劇が始まる時間が近づいていましたので、後で連絡すると
返信をして、家を出て非日常の観劇でした。

劇が終わってから電話を入れて昨夜の対応を確認すると、
昨日の電話で話していた対応をされているようでした。
問題行動についての相談を受けていますので、本人の
言動に回りが振り回されて困り、疲れているのが現状で
少し距離を置くように勧めています。
ただ、ここに来るまでとても長い時間がかかっていますので、
一長一短には改善されないことを覚悟して、諦めずに気長に
色んな方面からアプローチしていきましょうと伝え、最後は
本人が気づいて本気で治す気持ちを持たないと、周囲が
どれだけメニューを用意しても効果がないことも伝えました。

本人が相談者に依存している一方的なものではなく、
相談者と双方向の共依存の関係ですので、相談者の決断にも
時間がかかっています。
言い換えると本気になるまで時間がかかるという事です。
もどかしさはありますが、共依存関係という事で、こちらも気長に
言い続けています。
動こうと思っても体が反応してくれない、小さな理由を大きな
材料にして、動かないことを正当化する、そうしたことは日常です。
何が正解で何が不正解か、それは誰にも分かりませんし、そもそも
正解があるのかもわかりません。
あるのは、最後は相談者も本人も本気で自分で決める、そしてブレない。
それしかないと思います、そこに行きつくまでの道案内が、えこ~の
役目かも知れません。
昔の幸せだった家庭のイメージをずっと持ち続けてもらう、
そのお手伝いができればと思っています。
  
Posted by いとう茂 at 22:06Comments(0)