2023年02月28日

33回目のえこステが終わりました

26日の日曜日にひきこもり、不登校家族の会「えこちゃんステーション」が終わりました。
今回は12月から始めた和太鼓の発表会を行いました。
例年は3月まで和太鼓ですが、
今年は統一地方選挙で会場が使用できないために、2月が最後になりました。
1年間和太鼓に接してないのに一昨年よりは昨年、
そして今年と年を追うごとに上達しています。
スタッフがスマホで演奏風景を撮影して、ラインで参加者に送っていました。
和太鼓の最後にこちらが太鼓の演奏をして終了しました。
和太鼓の発表会がありましたので、各自の近況報告は省略して意見交換会に移りました。
全員で協議する議題がなかったので、小グループに分かれて話をしてもらいました。
テーブルを回りながら話を聞いていると、「何でも自分でできると考えているが、
金銭感覚がないので親が亡くなった後どうするのか心配だ」と言った声や
「障害の認定を受けて年金の受給を考えているが、
本人が自分はどこも悪くないと言って医療機関に行かない」、
「できないことは求めずに、最低限の生活ができるお金を用意しようと考えている」
といった声がありました。
親の年齢はまちまちですが、それぞれが考えていることは、
当事者が一人になった時にどうして生きていくか、それにつながることばかりです。
当事者の兄弟、姉妹にはなるべく負担をかけたくない、その思いも共通していました。
こうした悩みは親しい友人にも話はできません、
家族会でなら同じ悩みや辛さを持っているから話せることですし、
分かってもらえることでもあります。
欠席者もありましたが11名の参加でした、
これからも増えることはあっても減ることのない家族会です、
来月からは2グループに分かれて近況報告をしてもらいます。
これが20名を超したら・・・家族会を月に2回開催するか、
グループを3つに分けるか・・・・その選択を迫られるのもそう遠くない気がします。
  
Posted by いとう茂 at 15:44Comments(0)

2023年02月27日

うれしい報告

不登校の子どもが中学校1年の時から、えこーが相談を受けている親から、
うれしい報告がありました。
「高校に合格しました」
私学の高校を受験した子どもが合格した知らせでした。
相談に来たころは「子どもが高校には行かないと言っている、
親としてはせめて高校へは行ってほしい」、と言っていました。
昨年の秋ごろから子どもの様子が変わってきて、
自分の行きたい高校はここと決めていました。
親は他の選択肢も考えたらということでしたが、
子どもが他は考えずに自分が決めた高校だけを目標にしてきました。
自分の教室には入ることができませんが、
自習教室と放課後は支援機関の教室に休まず通い、
塾も週に1回行き復習を中心に頑張ってきました。
ここに来るまで子どもの頑張りもさることながら、
親もこの2年間でずいぶん変わりました。
ほぼ毎月面談を行い、近況を聞いてこちらもアドバイスをしてきましたが、
アドバイス以上に親は子どもの特性を理解しようと頑張って、
子どもの言動に振り回されてきた状況から、
冷静に子どもの様子を見ることができるようになり、
的確な対応ができるようになりました。
必要以上に子どもにプレッシャーをかけることがなくなり、
子どもにもゆとりが出たようで、
そのことで高校進学についても考えるようになった気がします。
報告を受けてうれしくてうれしくてウルウルでした。
高校は人生の中の通過点です、その通過点を新しい気持ちで迎えられ、
新たな第一歩が始まります。
不登校の相談は続かないことが多く、
高校受験までたどり着いたのは今回のケースと他にもう一件あるだけです。
どちらも親子で納得しての高校受験で、共に成功しています。
親は子を導かないと、とついつい口を出しすぎることが多いのかも知れません。
導いているつもりが子どもを追い込んでいる場合が多いように感じます。
新年度に面談を行って、一旦えこーを卒業ということも考えられます。
成績が悪くて高校に行けないこともあるかも知れませんが、
それ以上に本人に高校へ行こうという気持ちが芽生えない、
目に見えないプレッシャーがあるように思います。
どうぞ楽しい高校生活を送ってください。
  
Posted by いとう茂 at 15:48Comments(0)

2023年02月26日

3月3日はひな祭り えこーは講演会の講師です

3月3日に講演会の講師をして欲しいと、地元の人権推進協議会から声がかかりました。
学区では南郷、唐崎に続いて3つ目で、今年度に入って5回目の講演会になります。
講演内容は学区や団体によって少しずつ変えていますので、
膳所の場合も足したり引いたりして、内容を精査してきました。
先日、人権推進協議会の事務局から最終のスケジュールをいただき、
与えられた時間内に話が終わるように調整しましたが、
持ち時間が65分とこれまでの講演会では一番短いもので、
足すものよりも引くものが多くなり、65分の資料を作成しました。
完成した資料をスタッフ一同で読み返して・・・・
これでひきこもりのことが伝わるやろか・・・・。
当事者が抱えている生きづらさ、特にその中でも発達障害と精神疾患、
そのあたりの話も10分程度しか取れず、
聞き手に伝わるか不安だというスタッフの声がありましたが、
他の部分も削っていますので時間の捻出が難しく、伝わることを願うしかありません。
最終、仕事や学校に行かない、のではなく仕事や学校に行けない、
そのことが伝わればいいのではないか、そのことを理解してもらえれば、
過保護だ、甘えている、サボっているという認識も変わるだろうが結論でした。
ひきこもりや不登校に関心があり、何とかできないかと問題意識を持っている人なら、
質問の時間で食いついて来るだろうし、
とにかく65分の持ち時間を精一杯努めよう、
質問がなければ関心がないということだろうから、
えこーがまだまだ地域にひきこもりや不登校のことを発信できていない証しになります。
どんな反応があるか、今年度の締めくくりの講演会になると思いますので、
精一杯講師を務めてきたいと思っています。
  
Posted by いとう茂 at 09:30Comments(0)

2023年02月25日

明日は33回目のえこステです

令和2年6月から始めた、
ひきこもり・不登校家族の会えこちゃんステーションが33回目を迎えます。
もうすぐ4年目に突入、そんな所まで来ました。
「ここがあってよかったわ」そんな参加者の声に後押しされながら、
毎月1回の家族会を積み上げてきました。
最近では公的な支援機関から、
家族会に参加したいという人がいるのだけれどいいですか、
そんな問い合わせが増えてきました。
昨年の後半からは毎月ほど新しい参加者があり、
4時間という長丁場ですが全員に話をしてもらおうと思うと、
時間が足りなくなっています。
近況報告は一家族10分以内というルールを作り、
キッチンタイマーで時間を計っていますが、それでも3時間近くになります。
近況報告をするだけでも参加者の気持ちはずいぶん楽になるようですが、
その後の意見交流会の時間がほとんどなく、
家族会が終わってもロビーで話しかけてくる人が大勢います。
出欠の返事不要、何時に来て何時に帰るのも自由、
会長も副会長もいない家族会ですので全員が同じ立場です。
1回目から参加している人も先月から参加した人も隔たりなくいられる、
親の居場所として定着しました。
今月も新しい参加者が来る予定ですし、
この先も新しい相談者と面談がありますので、参加者は増える一方です。
家族会の運営をどうしたものかとスタッフ会議で話し合い、
参加者を2グループに分けてえこーの職員もそれぞれ分かれて近況報告をして、
それぞれのグループの近況報告のまとめをスタッフがすることになりました。
これで参加者全員の近況を知ることができます。
その後の意見交流会は従来通りに全員で行い悩みや課題を共有して、
互いにアドバイスを行うことにしました。
しかし、いきなり明日から2グループに分けるというのは乱暴ですので、
3月から分けますと告知を行います。
それに、2月は12月からやってきた和太鼓の発表会で、
近況報告の時間がとれませんので、告知にはちょうどいいタイミングです。
家族の会はえこーの宝だと思っています、
心の中にある物を吐き出して楽になるだけではなく、
状況は違っても同じ立場の親として人の話を聞いて、
人間的に成長する場でもありますし、
こちらも苦しさや辛さを持った親の話を聞いて成長させてもらっています。
いつも家族会では、この会はえこーの宝です、
どこに出しても恥ずかしくない自慢の会ですと話しています。
公的な支援機関ではここまでの家族会は絶対にできない、
これは私だけの自信であり自負です。
  
Posted by いとう茂 at 11:18Comments(0)

2023年02月23日

キャンセル

水曜日の面談は相談者に用事ができたようで、キャンセルになりました。
面談がキャンセルになることは時々あり、珍しいことではありません。
キャンセルに至る経緯には二つの大きな理由があるように感じます。
一つは当事者の状態が安定していて、日常生活に大きな変化がない時に、
相談者が友人から食事や買い物に誘われ、「今のところ安定しているから、
面談は次回でいいか」とキャンセルになる場合と、もう一つは、
相談者自身が精神的に不安定で、とても面談で話せる状態ではない場合です。
前者の場合はえこーも心配していませんし、
むしろ相談者の気晴らしになり気分転換のいい機会だと考えますが、
後者の場合は、大丈夫かなと心配します。
ひきこもり、不登校の当事者が発達障害や精神疾患などの生きづらさを
抱えていることもありますが、親にも同様の生きづらさがある場合があります。
専門の医療機関でカウンセリングや投薬を受けている親も何人かいます、
その親が体調不良でキャンセルしてきた時は、
ゆっくり休養するよう勧めて気分がよくなれば連絡をくれるようにお願いします。
ここ2年ほど面談をしていない相談者もいますし、
今年に入って1年ぶりで面談をした相談者もいました。
面談の期間があく場合には、つないでいる支援機関に連絡をして、近況を尋ねます。
支援機関も把握していないことがありますので、
その時は訪問してくれるように依頼したり、えこーのイベントに誘うことにしています。
一人で悩んでいる相談者に外部からアプローチがあることで、
それが刺激になって動けるようになることがありますし、
一人ではないんだと実感できると考えています。
「つなぐ∞つながる」でいつでも顔が見られるようにしています。
今回キャンセルした相談者は、おそらく当事者が安定しているのだと思います。
来週は家族の会がありますので、そちらで明るい表情で話をしてくれるでしょう。
  
Posted by いとう茂 at 14:57Comments(0)