2014年12月24日
トワイライトステイ
日本の子どもの貧困率は過去最悪の16,3%となっています。
これは6人に一人が相対的貧困家庭で育っているということです。
相対的貧困家庭と言う言葉はあまり耳にしない言葉です、
これは、世帯収入から子どもを含む国民一人ひとりの所得を仮に計算し、
順番に並べたとき、真ん中の人の額(中央値)の半分(貧困線)に満たない人の割合で、
子どもの貧困率は、18歳未満でこの貧困線に届かない人の割合を指します。
平成24年の調査では中央値は244万円、貧困線は122万円となっています。
よく分かったような分からない説明ですが、ネットで調べると、
「等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の
中央値の半分に満たない世帯員」であり、この割合を示すものが相対的貧困率である。
ただし、預貯金や不動産等の資産は考慮していない。
絶対的貧困率と違い数学的な指標なので主観が入りにくいとされるが、
国によって「貧困」のレベルが大きく異ってしまうという可能性を持つ。
この為、先進国に住む人間が相対的貧困率の意味で「貧困」であっても、
途上国に住む人間よりも高い生活水準をしているという場合と
先進国においては物価も途上国より高く購買力平価を用いた
計算をすると途上国よりも生活水準が低い場合が存在する。
余計ややこしくなったようです、平成24年で言えば122万円の貧困線を
下回る子どもの割合が16,3%ということで、増加を続けるひとり親
特に母子家庭ではこの比率がさらに高くなっています。
経済的理由により就学困難と認められ就学援助を受けている
小学生・中学生は平成24(2012)年には約155万人で,
平成7(1995)年度の調査開始以降初めて減少しましたが,
その主な原因は子どもの数全体の減少によるもので、
就学援助率は,この10年間で上昇を続けており,
平成24(2012)年度には過去最高の15.64%となっています。
前置きが長くなりましたが、昨日の研修で学んだこと、
再認識したことを自分なりにまとめたいと思います。
連鎖と言う言葉がありますが最近ではあまり良い意味には
使われず「負の連鎖」ということで生活保護受給家庭で
育った子供の何割かは大人になると生活保護を受ける
ようになるという事実がありますし、学歴も所得によって
差がつく場合が多くあります。
例えば生活保護を受けている家庭の子どもは大学進学が
できないとか、厳密に言えばお年玉ももらえません。
最低限の生活保障ということで、そういう規定になっています。
全国ではひとり親の家庭で1日1食と言う子どもも多くいます、
そうした家庭の支援として1週間に1回夕食を提供している
人たちもいます、食事の手伝いをすれば無料と言う方法で
子どもたちの居場所を作る活動の輪が広がっており、
朝食を食べることができない子どものために、街角に机を置き
「おはようバナナ」と言う名称でバナナを週1・2回配って
いる人たちもいます。
私が住んでいる膳所学区で小学生と中学生はおよそ900人、
その6人に1人は150人が貧困家庭の子どもと推定できます、
実際に以前、小学校の校長から聞いた話ですが、朝食を
食べられない子どもには前日の給食のパンを食べさせている
ということで、そうしないと空腹で子供が荒れるということでした。
大津市でも今年度、国の生活困窮者自立支援モデル事業で
トワイライトステイと言う事業が行われています。
これは週1回17時から21時まで食事の提供と地域ボランティアや
龍谷大学の学生がマンツーマンで子どもたちに寄り添い遊んだり
勉強を教えたりして居場所を作っています。
現在3カ所で開設されており、送迎もしていますが夕食の予算は3・4人で
合計1000円と決められており作る方は頭をひねってメニューを
考えているということでした。
8年ほど前からは中3勉強会ということで、これもボランティアですが
生活保護受給家庭の子どもを対象に勉強を教えています、
これまでは高校進学率は100%ですが、中3の限られた時期だけで
中には掛け算や割り算は分かっても分数がわからないという
子どももいますので教える時間がどれだけとれるかという課題があります。
先ほどの国のモデル事業で子ども学習支援として週3回の
学習会も実施しています、この事業は今年度限りで来年度からは
ドコモ市民活動団体への助成事業でカバーされますが、
永続して実施できるのか助成率はどうなるのかと言った問題もあり、
来年から施行される生活困窮者自立支援法でどこまで拾えるかを
見守りたいと思います。
社会の底辺で生活する人はこれだけではありません、
以前から一般質問で提案している保護観察対象者の自立に向けた
施策の充実も必要なことです、今後もこうしたひずみを指摘し提案を続けようと
思います。
今日はクリスマスイブ、恵まれない子どもたちに大きな贈り物が
届きますよう願います。
これは6人に一人が相対的貧困家庭で育っているということです。
相対的貧困家庭と言う言葉はあまり耳にしない言葉です、
これは、世帯収入から子どもを含む国民一人ひとりの所得を仮に計算し、
順番に並べたとき、真ん中の人の額(中央値)の半分(貧困線)に満たない人の割合で、
子どもの貧困率は、18歳未満でこの貧困線に届かない人の割合を指します。
平成24年の調査では中央値は244万円、貧困線は122万円となっています。
よく分かったような分からない説明ですが、ネットで調べると、
「等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の
中央値の半分に満たない世帯員」であり、この割合を示すものが相対的貧困率である。
ただし、預貯金や不動産等の資産は考慮していない。
絶対的貧困率と違い数学的な指標なので主観が入りにくいとされるが、
国によって「貧困」のレベルが大きく異ってしまうという可能性を持つ。
この為、先進国に住む人間が相対的貧困率の意味で「貧困」であっても、
途上国に住む人間よりも高い生活水準をしているという場合と
先進国においては物価も途上国より高く購買力平価を用いた
計算をすると途上国よりも生活水準が低い場合が存在する。
余計ややこしくなったようです、平成24年で言えば122万円の貧困線を
下回る子どもの割合が16,3%ということで、増加を続けるひとり親
特に母子家庭ではこの比率がさらに高くなっています。
経済的理由により就学困難と認められ就学援助を受けている
小学生・中学生は平成24(2012)年には約155万人で,
平成7(1995)年度の調査開始以降初めて減少しましたが,
その主な原因は子どもの数全体の減少によるもので、
就学援助率は,この10年間で上昇を続けており,
平成24(2012)年度には過去最高の15.64%となっています。
前置きが長くなりましたが、昨日の研修で学んだこと、
再認識したことを自分なりにまとめたいと思います。
連鎖と言う言葉がありますが最近ではあまり良い意味には
使われず「負の連鎖」ということで生活保護受給家庭で
育った子供の何割かは大人になると生活保護を受ける
ようになるという事実がありますし、学歴も所得によって
差がつく場合が多くあります。
例えば生活保護を受けている家庭の子どもは大学進学が
できないとか、厳密に言えばお年玉ももらえません。
最低限の生活保障ということで、そういう規定になっています。
全国ではひとり親の家庭で1日1食と言う子どもも多くいます、
そうした家庭の支援として1週間に1回夕食を提供している
人たちもいます、食事の手伝いをすれば無料と言う方法で
子どもたちの居場所を作る活動の輪が広がっており、
朝食を食べることができない子どものために、街角に机を置き
「おはようバナナ」と言う名称でバナナを週1・2回配って
いる人たちもいます。
私が住んでいる膳所学区で小学生と中学生はおよそ900人、
その6人に1人は150人が貧困家庭の子どもと推定できます、
実際に以前、小学校の校長から聞いた話ですが、朝食を
食べられない子どもには前日の給食のパンを食べさせている
ということで、そうしないと空腹で子供が荒れるということでした。
大津市でも今年度、国の生活困窮者自立支援モデル事業で
トワイライトステイと言う事業が行われています。
これは週1回17時から21時まで食事の提供と地域ボランティアや
龍谷大学の学生がマンツーマンで子どもたちに寄り添い遊んだり
勉強を教えたりして居場所を作っています。
現在3カ所で開設されており、送迎もしていますが夕食の予算は3・4人で
合計1000円と決められており作る方は頭をひねってメニューを
考えているということでした。
8年ほど前からは中3勉強会ということで、これもボランティアですが
生活保護受給家庭の子どもを対象に勉強を教えています、
これまでは高校進学率は100%ですが、中3の限られた時期だけで
中には掛け算や割り算は分かっても分数がわからないという
子どももいますので教える時間がどれだけとれるかという課題があります。
先ほどの国のモデル事業で子ども学習支援として週3回の
学習会も実施しています、この事業は今年度限りで来年度からは
ドコモ市民活動団体への助成事業でカバーされますが、
永続して実施できるのか助成率はどうなるのかと言った問題もあり、
来年から施行される生活困窮者自立支援法でどこまで拾えるかを
見守りたいと思います。
社会の底辺で生活する人はこれだけではありません、
以前から一般質問で提案している保護観察対象者の自立に向けた
施策の充実も必要なことです、今後もこうしたひずみを指摘し提案を続けようと
思います。
今日はクリスマスイブ、恵まれない子どもたちに大きな贈り物が
届きますよう願います。
Posted by いとう茂 at 13:35│Comments(1)
この記事へのコメント
全ての子どもに、生きる力、を!!!
学校も、行政も、政治も、
豊かなはずの日本で、空腹に喘いでいる子どもたちに、
ぜひ、温かい手を差し伸べて上げて下さい。
私も及ばずながら、地域で通学支援のボランティアをさせていただいてます。この場では、子どもたちは、弾けたように、楽しく、笑って勉強してしています。
私のブログで、この号の記事を、ご紹介させて頂きたい、と思っています。よろしくお願いします^ - ^。
学校も、行政も、政治も、
豊かなはずの日本で、空腹に喘いでいる子どもたちに、
ぜひ、温かい手を差し伸べて上げて下さい。
私も及ばずながら、地域で通学支援のボランティアをさせていただいてます。この場では、子どもたちは、弾けたように、楽しく、笑って勉強してしています。
私のブログで、この号の記事を、ご紹介させて頂きたい、と思っています。よろしくお願いします^ - ^。
Posted by 夢想花 at 2014年12月26日 04:23