2015年12月04日

ポールポジション

F1やオートバイレースで、予選で一番速いタイムを出した選手は
内側の最前列から決勝のスタートします。
この位置をポールポジションと言いますが、語源はと調べてみました。

ポールポジションの語源は競馬であるといわれています。
競馬場のトラックに、馬番1番の位置を示すトラックの内側に立てた
ポールのことをポストポジションと呼ばれており、
20世紀初頭に米国のモータースポーツでポストポジションが派生して
ポールポジションという言葉が生まれ、使われるようになったと言われています。

勝利に一番近い場所とでも言うのでしょうか、水泳でも陸上でも
決勝のコースはタイムが速い順にセンターから端に並んでいきます。
水や風の影響が少ないからでしょうか。

団体や組織で考えるとトップの次に位置する人がポールポジションで
しょうか、副会長、副代表という立場だと思います。
レースでは勝ちたいと出場する人全員が思っていますので、
白熱した真剣勝負が繰り広げられますが、団体などでは次は自分が
トップになるという自覚のない人を何人も見てきました。
もちろん、副会長が次の会長と決まっていませんので自覚がない人を
否定はしませんが、会務の内容も副会長という立場も自覚せずに、
何でも会長にお伺いを立てないと物事が決まらない、そんな団体も
見てきました、そうなると団体の活性が落ちてしまいますし、
副会長を飛ばして何でもいきなり会長に決定を求める、
その結果会長の存在だけが大きくなりますし、仕事の量も増える、
そして会の秩序も崩壊してしまう。

名前だけのポールポジション、そのくせ4・5番手に追い抜かれると
陰で悪口や嫌がらせをする人も見てきました、さしずめ、
トラックで右から追い抜いてくる人があると、わざと右に膨らんで、
走路を妨害する人のようです。

勝利に一番近い位置という自覚はレースだけでなく、日常の組織の中でも
その人の生き方に反映できると思います。
これは何もポールポジションにいる人だけではなく、すべての人には
与えられた位置や役割があると思います。
先頭がいれば最後もいます、与えられた位置で果たすべき役割と
一つでも上を目指す意識、このことはすべての人が持たなくては
団体もうまく機能しませんし企業でも同じでしょう。

上を目指す意識と戸は関係ありませんが、与えられた位置で
果たすべき役割、これを果たさないということは・・・・・、
もし、堀の中の石垣の一つが「どうせ人の目には触れないんだから
自分一つくらい」そう思ってどこかに移動したら、立派な天守閣を
持つお城も揺らいでしまいます。
ポールポジションは複数の人で競うから存在します。
自分のポジションがどこであれ、それぞれの人がそれぞれの立場で
その人だけのポールポジションにいる、それが世の中なのですが・・・・・。



Posted by いとう茂 at 22:12│Comments(0)
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