2016年01月02日

これも一日

初詣、年賀状、お年玉、帰省、孫の顔
新しい年の始めは嬉しいことがたくさんあります。
仕事の都合でお正月は仕事という人もいるでしょう、
スーパー、レストラン、土産物屋、ホテルや旅館、観光地、神社・・・・。
多くの人が押し寄せる前後にゆっくりお休み、かえってその方が
空いていて、休みを満喫できるかも知れません。
いつもの正月なら箱根駅伝を途切れ途切れにでもテレビ観戦ができるのですが
今年は三が日返上、孫との会話もそこそこに朝から出勤です、唯一の救いは
今夜も娘夫婦が泊るということですので、夕食が一緒に摂れます、下の娘夫婦は
どうかわかりませんが、賑やかな食卓で小さな幸せを感じられそうです。

時間に追われてゆとりをなくしかけている自分への戒めに、きょうの説法から

いのちの時間

生活や仕事に追われていると、どうしても効率やスピードが求められます。
一日が、一週間が、一年が、あっという間に感じるのも
時間に追われているからでしょう。
そんな生活や仕事の時間とは違う、「いのちの時間」が
あってもいいのではないでしょうか。
それは、自分の内側を見つめるための、ゆったりと流れる時間のことです。

大切な方を亡くされて悲しみに暮れているとき、
亡き人をしのび手を合わせるとき、それがいのちの時間です。
また、道端の小さな花にいとおしさを覚えたり、
小鳥の声に耳を傾けたり、それもいのちの時間です。

私たちは、悩みに向き合い、静かに考えるために、
あせらず、ゆっくりする時間が必要です。
心の痛みに折り合いをつけ、一歩前に踏み出すには、
たくさんの年月が必要かもしれません。

およそ、効率やスピードになじまない、「いのちの時間」が
あることに、気づかずに生活している人も多いのではないでしょうか。

お寺はいのちの時間がゆったりと流れている場所です。
どうぞ、立ち止まって「いのちの時間」を感じてみてください。

静かに自分と向き合う時間を

毎日、忙しく過ごしている私たちです。
あまり急いで時を過ごしているので、「今日は何があったかしら」と
覚えていないこともありますよね。
ときには、自分と静かに向き合う時間を作ってみるのもよいですね。
いろいろなことが気になるかもしれませんが、お香をともして、
五分の間、静かに自分だけの時間を持ってみてはいかがでしょうか。
今は、いろいろなかおりのお香をもとめることができます。
好きなお香のかおりの中で、それは自分と向き合うわずかな時間です。

身体の芯から疲れが滲み出すとき・・・・。
爽やかな風に心が弾むとき・・・・。
気が進まなかったり、嬉しくなかったり、心がざわついていたり、
さまざまなときを通して、静かに自分と向き合う。

そのような時間の中で、何かに出会うことができるかもしれません。
それは、自分自身の心であったり、お香の煙の中におぼろげに
浮かび上がってくるかすかな光・・・・。
もしかしたら確かな仏さまの存在を見ることができるかもしれませんね。
一日の中で、静かな自分だけの時間を持ってみませんか。


Posted by いとう茂 at 14:11│Comments(0)
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