2016年03月24日

小さい犬の日常

大きい犬が亡くなってから我が家の犬は小さい犬だけです。
娘が子育てで忙しく「もう飼えないから、お父さん飼ってやって」と
押し付けられて4年余りになります、飼ってやって、人のものを頼むのが
その言葉かと思いながらも、これまで飼ってきました、引き取る条件が
「お父さんは散歩には連れて行かないぞ」です。
これは大きい犬のときも同じことを言いました。
大きい犬を飼う時に、娘は「うん、散歩も餌やりも世話は全部私がする」でしたが・・・・・・・。

大きい犬が来る前、昭和52年頃だったと思いますが、縁があって柴犬を
飼うことになり朝夕の散歩は私の日課でした、16年いたのですが息を
引き取るときに居合わせて、言葉ではいえない辛さと悲しさを感じ
もう二度と犬は飼うまいと決めました。
それから4・5年して大きい犬を娘が拾ってきました。
決して犬が嫌いではなく、むしろ大好きでしたが柴犬の最後を見てから
情が移ることで別れが余計悲しくなる、そう感じた私の自己防衛が
散歩には連れて行かないという言葉です。
もう20年ほど前のことです、大きい犬の晩年と小さい犬は1年余り重なります、
二匹の犬を飼うなどとは夢にも思いませんでした。

今も足元でちょろちょろしています、私が朝出かけるとそれからは
誰もいない空間でおとなしく待っています、朝の散歩はダイエットを
兼ねて妻が出かけています。
時折子どもの声がすると吠え立てるようですが、基本的には
じっと待っているとのことですが、私が帰ると足元でじゃれたり
お腹を天井に向けて「さすって」とねだったり、落ち着くまでしばらく
時間がかかります。

夕食のために部屋を出ると食事を済ませて戻るまで「キャンキャン」
の連呼です、部屋に帰ると何もなかったようにおとなしくなります。
時折やってくる虫を追いかけたり水を飲んだり動きは意外と
すばしっこいときもあります、短い足と長い胴、どこからそれだけ
速く動く力がでるのか思います。

私が寝るまでの長い夜の始まりです、パソコンに向かっていると
おとなしくしていますが、手を休めてテレビを見ていると寄ってきて
前足を膝に伸ばしてカリカリ、食べ物が欲しいわけではなく
遊んでくれのサインです。
放っておくと椅子の周りを回ってワンワン、強硬手段に出ます。
顔や体をいい加減に撫でていると手抜きが分かるのか再び
ワンワン、こうなると収まるまで時間がかかります、ひたすら体を
撫でてうっとりしてくるのを待つしかありません。

小さい犬は誰が飼い主か知っているかどうかは分かりません、
散歩と定期的な餌やりは妻の仕事です、時間的に一番長くいるのは
私ですのでスキンシップと叱る回数も一番多いと思います。
甘やかすのは私以外の家族、さてさて、飼い主は・・・・・。

人間のように気分転換に外に出て新鮮な空気を吸いに行くことも
できませんし、ちょっと違うものを食べたいと思っても選択することも
できません、私が気まぐれで冷蔵庫から何か持ってくる程度で、
最近の楽しみは一緒に食べる夜食の焼き芋だと勝手に思っています。

ともあれ、10時間程度毎日一人で?限られたスペースでの生活、
楽しみを見つける努力をしているのか、それとものんびりを楽しんでいるのか、
立場を変わることはできませんが、一度くらいそんな生活もいいものかと
羨ましさも感じます。
隣の芝生が青く見えるのは人間社会に限ったことではないようで・・・・・・。









Posted by いとう茂 at 12:28│Comments(0)
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