2019年11月12日

それでも何とか・・・・

5月に、議員を退任して無職老人になり、保護司や
ひきこもり等の相談窓口で毎日が過ぎていく中で、足りないものは
お金ですが何とか食いつないでいます。
そして増えたものが読書の時間です、議員の時には
ほとんど読書ができませんでしたが、午前、午後、夜と
用事がない時には読書の時間が持てます。
読む分野は様々ですが、明治時代の人が使っていた言葉の
難解さは、ある意味尊敬に値します。

小島直記さんの「人間の運命」を読むのには時間を要しました、
原因は言葉遣いにあり、少し引用しますと・・・・・。
党同伐異、4文字熟語ですが聞いたことがない言葉で、
同じ党のものはよいが、他のものは伐つ、そんな意味かと
勝手に解釈して読み進みますが、気になって調べると、
是非善悪にかかわらず、自分と同じ派のものに味方して、
違う派のものを攻撃すること・・・・ほぼ正解。
こんな調子でしたが、単語だけでなく表現方法も難しく、
むくつけき、これも人生初の表現だと思い調べると、
無骨である。無作法である。無風流である。
気味悪い。不気味である。
常軌を逸していて恐ろしい。

まがまがしさも分かりませんでした。
悪いことが起こりそうな予感をさせる。縁起が悪い。
不吉である。
いまいましい。けしからぬ。
〔「まざまざしい」の転という〕 真実らしい。本当らしい。
なるほど、あんまりいい意味ではないのか、こうして理解できる
言葉ばかりなら良いのですが、 北一輝と言う人の言葉で
「革命とは順逆不二の法門なり。その理論は不立文字なり。」
これは、読んでいる本の他の本を読まなくては理解できないのか、
そう思ってパスしました。

北一輝は「均しからざるを患(うれ)う」純正社会主義から出発し、生涯、
社会主義的色彩をのこしながらも、やがて「寡(すく)なきを患え」て
富を外に求める考えに転換していったという事は理解できました。
そう言えば論語に「寡なきを患えずして均しからざるを患う」という
教えがあったのを思い出し、「寡(すく)なきを患(うれ)う」と「均しからざるを
患う」とは、まったく出発点が違っていることにあらためて気づきました。
人民が少ないとか貧困を憂うのでなく、人民が不平等だと思うことを
心配すべきだ。不平等は不安定につながる、ということです。

Posted by いとう茂 at 21:58│Comments(0)
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