2019年11月15日

面談日

今日は、相談者に同行して滋賀県の支援機関との面談日でした。
この相談者とは10か月ほど前に相談を受けて以来、
ずっと継続してつながっています。
月に一度の滋賀県の機関との面談や不定期ですが大津市の
機関との面談、その間隔を埋めるためにえこ~での定期的な
面談に加えて、週に2~3回のメールでのやり取り、その他に、
相談者の了解を得て、えこ~単独で滋賀県と大津市の支援機関に
出向いて、情報交換と今後の対応の確認を行ってきました。

相談者とはつながっていますが、10か月たった今でも
えこ~と当事者との接点はありません。
相談と支援を続けてきて、第三者がどのように介入していくかが、
課題でしたが、ここに来て相談者の親族が第三者として
介入してくれることになり、今日の面談にも同席してくれました。
まったくの他人よりも親族の方が親近感がありますし、いい意味で
遠慮なくものが言えるのが強みだと思っています。
親族もうすうすは相談者と当事者の状況は知っていたようですが、
今日の面談で日常の様子を聞いて、どのような感想を
持たれたか・・・・・・。

実はこの親族とは知り合いで、改めて世間の狭さを実感したのと、
不思議なご縁をいただいたようで、30数年ぶりの再会でした。
あの頃は月に1・2度決まったメンバーで出会い、この先の
まちづくりについて熱く語り合った記憶がよみがえりました。
その頃のメンバーも時間の経過とともに亡くなったり、消息不明に
なったりと様変わりしています。

話を戻しますと、相談者はこれまで10年以上、当事者の事で
悩んできており、元の状態に戻るのには同等の時間か
それ以上の時間を要することを関係機関もえこ~も話続けて
きましたが、相談者にしてみると当事者の態度が少しでも
好転すると、すぐにその先に進もうとしますが・・・・・・。
焦らず、焦らずです。
「最近、こちらの話を聞くようになってきた」
これで安心したり喜んだりするのですが、その後、すぐに
元に戻って相談者は憔悴・・・・・。
今日も相談者は「最近、こちらの話を聞くようになってきた」
もしもし、もしもし、その言葉先月も聞きましたよ。
もちろんそんなことは言えません、小さなことでも安心できる
材料を探す、まさに藁をもつかむといった心の表れです。
ここで「また話を聞かなくなりますよ」と否定すると、相談者の
心が折れてしまいます、「この調子でゆっくり時間をかけて
話せる環境を作っていきましょう、くれぐれも焦らないように
気長に構えていきましょうね」
これなら否定になりません、また元に戻ってしまい、憔悴された
時には、「この前は話す手掛かりはこれでしたよね、思い出して
根気よく見守りましょう、今はこちらが話しても、心が貝に
なっているから聞こえていても右から左にスルーです、それより
待ちましょう、こちらの気持ちは十分伝わっていますから」
そんな助言をしていきます。
結構、記憶力が必要になり、認知症予防にもなる気がします。

明日は10時から3時まで滋賀県の研修です、来週も土日は研修、
自分だけの人生経験だけでは適切なアドバイスもできませんし、
自分のこれまでの生き方がすべて正解というわけでもありません。
知識の吸収はいくつになっても必要です、無職老人にも収入の
事を除けば、やりがいのあることはいくらでもあります。

Posted by いとう茂 at 21:09│Comments(0)
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