2019年12月14日

不登校・登校拒否を考える会

今日は午後から、不登校・登校拒否を考える会に
参加してきました。
毎学期ごとに開催されており、今回で86回目でした。
28年の歴史を持つ会で前回は能登川で開催され、
それにも参加しましたので今回で2回目です。
今日は比叡山高校のスクールソーシャルワーカーの
鎌田ユリさんの講演で、進級 卒業 進学 一人ひとりの自立とは
この演題で講演をされました。
「思春期の気持ち」「登校拒否・不登校」「発達障害」「進級・卒業
・進路」「自立とは何か」「自己肯定感を育てる」についてご自身の
経験を中心にわかりやすく話して頂きました。

トイレにこもって弁当を食べる生徒の気持ちは、雑談には入れない
こともあるが、それ以上に友だちがいないと思われるのが苦痛に
感じる、そうした理由から修学旅行にも行きたくないと思う。
最近の授業の傾向でプレゼンの機会が増えているが、自分が
発表することがとても苦痛に感じる生徒が増えている。
そうした対応として、その生徒を飛ばして発表することを担任に
提案したところ、担任からはほかの生徒が違和感を覚えないか、
と反論され、本人に確認すると他の生徒が違和感を覚えても
発表したくないと思っている。

意外に感じたのは、登校拒否や不登校は郡部に多く、それも
三世代同居の世帯が多いという事でした。
70点取ろうと提案しても無理だと拒否されるので40点、もしくは
悪くても30点取ろうと提案して、ハードルを低くするスモールステップ
と希望を持たせることが大切であると話されました。
また、自立とは親はどこかの会社に勤めることをイメージしているが、
自分で自分のことを決められることだと話され・・・・なるほどです。
親が励ましの言葉を発することがあると思うが、現状では不十分
だから発するので、それは現状の否定です、ということでした。
10問の問題があって2問しかできないと、親は手を付けていない
8問のことを責めることを言うが、できた2問をほめるように、
これもスモールステップだと思います。

講演の後は、小学生、中学生、高校生、青年の不登校・登校拒否に
分かれて交流会で、子どもを抱える親から貴重な声を聞くことが
できました。
同じ悩みを持つ親同士が心を開いて話をする機会、ありそうで
現実にはほとんどありません、えこーでも来年度に入ったら
ひきこもりの家族の会を立ち上げます。
民間では大津市で初めての会になると思いますが、どれだけの
家族が参加してくれるか・・・・・ですので・・・・・・。
その前段として、2月16日から隔週でひきこもり講座を開催します。
大津市と大津市社会福祉協議会に後援依頼をしており、
近日中には許可が出る見込みで、それが出たらチラシを作成して
市内の各機関に配布の予定です。
一人で悩まず、一緒に考えて話をしてゆっくりでも前に進んで
行きたいと思っています。

Posted by いとう茂 at 23:55│Comments(0)
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