2019年12月20日

普通・フツー

日常会話の中で、よく出てくる単語の一つに
普通・フツーがあります。
学校はもうすぐ冬休みに入りますが、子どもたちの様子を表現
すると、活発な子ども、おとなしい子ども、優しい子ども、乱暴な
子ども、よく笑う子ども、走り回っている子ども、まだまだありそう
です、では普通の子どもはどの表現に近いのでしょう。
親は子どもが乱暴だったり走り回っていると、もっと普通の
子どもになってくれないか、と思ったりします。

普通に学校に行って、普通に授業を受けて、友だちとも
普通に付き合える、成績も特別悪くもなく良くもない平均点付近。
文字にすると解ったような気持ちになりますが、それで誰が
そうした普通に該当するのか、自分の子どもの友だちをイメージして
出てくるのでしょうか。
普通とは一般的と言い換えてもいいのかも知れませんが、普通に
しても一般的にしても、それぞれの人が判断する範囲、ゾーンには
個人差があると思います。
サラリーマンに例えても、普通のサラリーマンとは遅刻せずに出勤
できる、日常会話が成り立つ、仕事のミスが少ない、同僚とも
円滑な人間関係ができている・・・・・・。

営業会議で否定的な意見ばかり出すけれど、仕事ぶりは慎重で
丁寧なA君、会議で前向きな意見が多いが仕事はミスが多いB君。
C君はいつもきちっとした服装で仕事に来るが、朝のあいさつが
できず同僚にお茶を入れてもらっても、ありがとうが言えない。
D君はいつも同じ、よれよれのシワだらけのスーツでネクタイも曲がって
みすぼらしい服装だが、誰に会っても大きな声であいさつができるし、
ちゃんと感謝の念も表現できる。
この4人のうち普通はどちらなのでしょう、どれも普通でないのか
どれも普通なのか・・・・・。
これが、会議の発言は前向きで仕事も慎重で丁寧で服装の
乱れもなく挨拶も感謝の言葉も述べられる・・・・・・。
それは理想的と呼ぶように思いますし、普通ではない気がします。

話を戻しますが、親は普通の子どもを願う面もありますが、一方で
個性豊かな子どもにも憧れがあるように思います。
個性はいい意味の表現にだけ使われているようにも感じます。
ぶっきらぼうな物言い、予想をしない行動、そうした子どもは問題視
されがちですが、飾り気のない物言い、ユニークな行動と言い換えれば
個性豊かな子どもという事になりそうです。
要は、普通とは差しさわりがなく、特別目立つでもないことを指すのだと
思ってしまいますが・・・・・・。
そんな人間ばかりで、この世が面白く感じられるのか・・・・・。
私のことを自分では一般的な普通の人間だと思ってきましたが、
普通ってとても難しいと思えてきました。

Posted by いとう茂 at 22:25│Comments(0)
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