2020年02月08日

諦めたら負け

不登校・ひきこもりや問題行動等の相談窓口を
開設したのは一昨年の6月、まだまだ歴史も実績も乏しい
のですが、一足飛びには無理ですのでコツコツと時間を
積み重ねていくだけです。
相談窓口の開設前と開設後の自分を比べると・・・・・・、
ずいぶん気が長くなったなぁ、そんな変化があります。

相談を受けていてもどかしさからイライラすることもありましたが、
自分自身を客観視している自分と相談内容にのめりこんで
相談者と同じ感情を抱いている自分がいます。
最初のころは、何かアドバイスを考えないと、そんな自分がいて
相談者の困りごとに答えを出さなくては・・・・・、そんな自分が
いましたが、相談者によっては答えはわかっている人もいます。
自分がどう動けばいいのか、当事者にどのように接すればいいのか、
わかっているけれど、それができずにイライラしたり困ったりして
心がいっぱいになっているであろうと思う場合もあり、相談者も
背中を押してほしいと思っているだけではなく、話を聞いてもらって
心を軽くしたいと感じているような場合もあります。

現状の家族関係では問題は解決しない、どうすればいいのかわかっていても
そのように動くことができずに悶々とする。
そのことを指摘して家族関係の改善を勧めることが、かえって相談者に
プレッシャーをかけてしまい、えこーへの足が遠のいていく原因に
なることもあります。
もちろん、相談者の行動でやめるべきことやもっと積極的に動いたほうが
いいことは、はっきり言いますが言ったからといって問題がすぐに解決
するわけでもありませんし、こちらの言うことがすべて実行できるなら
相談者も困ったり悩んだりしないはずで、それができないから相談に
来ているわけです。
何度も何度も同じところをぐるぐる回って、どうしたらいいでしょう、
何とかしてくださいという相談者もいます。
「前から言っているでしょう、どうしてできないのですか、何度言えば
わかるのですか・・・・・・」・・・・・・これでは相談になりません。

同化することと寄り添うこと、重なる部分もありますし、重ならない
部分もあると思います。
自分事として考えなくてはいけない部分と客観的に考えないと
いけない部分と言えばいいのでしょうか。
人が人の役に立つということは簡単なようで難しく、難しいようで
簡単なこと・・・・・・。
こんなことを考えられるようになったのも気が長くなった証だと
思いますし、何事も諦めたらそこで終わり、負けだと思います。
今日はこれから困った高齢者のたっての願いがあり出かけてきます。
困った高齢者も私の友人です、私だけが友人かもしれませんが・・・・・。
そのことはまた後日に・・・・・・。

Posted by いとう茂 at 11:01│Comments(0)
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