2020年04月21日

大津市役所閉庁決定

大津市役所でコロナウイルスの集団感染が発生して、
今週末から本庁が閉庁されることになりました。
このニュースを見て思い出したことがありました。
平成26年の2月通常会議の一般質問でノロウイルスや
集団食中毒への対応について質問した記憶がありましたので、
議事録を検索してみました。

ノロウイルスや薬物混入で集団食中毒が発生したときの
危機管理マニュアルは作成されているのか、お伺いしたいと思います。

総務部長。
御質問にお答えいたします。
 危機管理マニュアルの作成については、感染症など大規模発症の
事例がある際の危機管理対応として、平成21年10月に大津市
新型インフルエンザ対策業務継続計画を策定し、職員が
感染するような場合においても、市民生活に不可欠な業務を
継続するための体制について定めております。
御質問の集団食中毒などが発生した場合においても、
この計画に準じた対応が必要であると考えており、
早急に計画の策定を図ってまいりたいと考えております。
 
再質問をさせていただきます。
 早急に危機マニュアルを作成していただけるという
ことでございますけれども、作成に当たっては、本庁舎で
勤務されている職員と、市民センターで窓口業務、
あるいは多くの公民館活動に来られる方の対応をしている職員、
またこのたび消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文で、
救急車内で点滴が迅速に行える機器を開発したということで、
全国3位に入賞されました消防職員さん、また、論文のほうでも
優秀賞を獲得された優秀な職員を抱える消防署や、
抵抗力の落ちた人も多く入院、退院される市民病院とでは、
おのずと直接市民と接触する機会も違うと思います。
市民への二次感染防止という、そういった観点から考えますと、
今申しました直接市民と接触する機会が多い部署に
従事される職員と、この本庁内で職務をされている職員さんとでは
危機マニュアルの内容に差があるべきだと考えますが、
何通りかのマニュアルを作成されるのか、あるいは
より厳しいマニュアルで対応されるのか、
今後の検討になると思いますけれども、方向性をお聞きしたいと思います。

総務部長  
再問にお答えいたします。
 先ほど申しました新型インフルエンザの対策の業務継続計画で
ございますけれども、これについては各それぞれの所属ごとに
その危険度に応じて対応を考えておりますので、
このやり方で今回もやりたいと思っております。

初問の危機管理マニュアルは平成26年6月に
大津市新型インフルエンザ等対策行動計画 として策定され、
主に市民や事業者に対する対応が盛り込まれています。

新型インフルエンザの対策の業務継続計画の策定から
11年がたちコロナウイルスの対応として、今月15日に
市役所から次のメッセージが発表されています。

今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、今後、
職員の出勤困難者が発生し、市の業務継続が困難となる場合に備え、
限られた人員で市民生活に不可欠な行政サービスの提供と
市民への感染拡大の防止及び感染予防の対策を図ることを
目的として、大津市新型インフルエンザ等対策業務継続計画
【暫定版】を策定しました。
本計画では、職場の状況に応じて業務の縮小、休止、
取り扱いの変更等を行い、人員等を優先度の高い業務に
集中していきます。
大津市においては令和2年4月15日に今般の新型コロナウイルス
感染症の対応において、当該業務継続計画における
第三段階に該当するものと判断しております。
なお、本計画は暫定版としており、実情に応じて変更いたします。
特に保育園、児童クラブ、障害福祉事業所、介護保険事業所の
運営については、個別に慎重に判断してまいります。
市民の皆様にはご不便おかけしますが、ご理解、ご協力のほど
お願いいたします。

暫定版と言っても110ページを超える長いもので、このメッセージが
発表されてから6日で業務が継続できない、市民への感染が
広がる危険があるということで本庁が閉庁になることが決まりました。
追求型の一般質問は痛快に感じる市民も多いと思いますが、
先を見ての提案型の質問で危機管理意識の啓発を促すのも
必要なことだと思います。
想定外を想定する、そうしたことも必要だと感じています。

Posted by いとう茂 at 21:48│Comments(0)
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