2020年06月07日

「お疲れ様」「ご苦労様」

若いころ短い期間でしたがサラリーマンをしていました。
会社に入って上司から教えられたのが、セールスや事務の人に
社内で会ったら、こんにちわ、おはようございます、以外に
ご苦労様です、と言うんだということでした。
それが長じて、「お疲れ様」「ご苦労様」の使い方にも気を
つけるようにということを耳にするようになりました。

「お疲れ様」は目下の者が目上の人に対して使う言葉で、
「ご苦労様」は目上の人が目下の者に使う言葉だと・・・・・。
サラリーマン時代の癖が抜けなくて、長年にわたって何気なく
ご苦労様ですで通してきた人間には、多少の戸惑いがありました。
慣れてしまえば、ご苦労様と言わずに誰に対してもお疲れ様と
言えるようになってきましたが、とっさの時にはご苦労様と
つい口にしてしまうことがあります。

相手をねぎらう気持ちがあれば、どちらでもいいんじゃない、
そう思っているのは自分だけで、相手にしてみればご苦労様と
言われて気分を害した人もいるかもしれない・・・・・。
それならいっそ全員に「こんにちわ」でもいいか・・・・・。
ビジネスマナーなんだから一人で納得していないで、相手の立場に
なって気分良く受け入れてもらえる言葉づかいをしなくては・・・・・。
だったらお疲れ様かぁ。

たかがあいさつ、されどあいさつ、あいさつもろくにできない大人だと
思われるのも・・・・・・。
これまでに私も言われたこともありますが、ご苦労様かお疲れ様か・・・
誰がご苦労様と言った、誰がお疲れさまと言った・・・・・覚えていない。
どちらも言われているけれど別に気分を害した覚えは・・・・・ない。
これも自分だけの納得です。
謙虚につつましく、これからはそうした役が回ってきて、しっかり
演じることを求められるのだろうか。
人生の中で、上の役になったり下の役になったり、そこで得られるものを
吸収して、不要な角のない丸い人間になっていく、それは、相手の立場に
なって物を考えられ、相手の悩みや痛み、苦しみ、喜び、悲しみを
くみ取れる人間になるため・・・・・。
よく考えれば、相手の立場になるときは、相手が嬉しいときよりも
苦しみ、悩み、悲しみ、困難、そんなときの方が断然多いと思います。
分かるということは実感だと思っていても、本当に分かっていると
いうことより、突き詰めるとわかっていると推測していることが現実
かもしれない、そんなことを考えている午後です。

Posted by いとう茂 at 15:36│Comments(0)
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