2020年07月11日

思い出し遍路⑪

10番札所の切幡寺の次は11番の藤井寺です。
1泊2日の区切りとなる札所ですが、10キロの距離は長く
痛い足をかばいながら、ヨタヨタ、ヨタヨタ、金剛杖がなければ
まっすぐに進むのもつらかったと思います。
1キロ余りで幹線道路に出てそこを突っ切って遍路マーク通りに
歩くのですが、右手に「うどん八幡」の大きな看板が目に入り
時間的には少し早かったのですが昼食にしました。
食べられるところがあれば食べておく、これを守った形ですが
昨日のうどんが・・・・・でしたので半信半疑で店に入り注文したのは
やはりうどんでした。
ここで昼食にしたのは大成功で、3巡目でもここで昼食を食べました。

まだまだ初心者ですので地図は手放せませんが、慣れてくると
電柱やガードレールの遍路マークを頼りに歩けば道に迷うことは
ありません。
この時は丸い遍路マークだけでしたが、その後は四角や黒のペイント、
細長いものなど種類も豊富になってきています。
遍路マークがないということは道を間違えているということで、
引き返してマークを探す、間違ったまま歩いていると地元の人が
遍路道は向こうですよ、と親切に教えてくれることがほとんどです。
それでも来た道を戻らなくてはなりません、これがわずかでも辛いのと
何か損をしたような気持になってしまいます。
交差点では必ず立ち止まって遍路マークを探さないと思わぬロスを
してしまいますが、それも遍路かも知れません。

お腹もしっかりして気持ちは歩くことに向き合っていますが足が・・・・。
遍路マーク通りに進むと土手に突き当たりました、わずかな坂ですが
これがこたえます。
土手を上りそして下ると、緩やかなカーブはあるもののキャベツや
野菜を栽培している畑が両側に広がり、それがずっと先まで続いています。
障害物がなくずっと先まで見通せると気持ちがいいようですが、歩きに
とっては変化がなく苦痛になります。
竹藪を抜けると吉野川でした、瀬田川よりも広い川だったと思います。
そこに欄干のない沈下橋がかかっています、1車線の橋ですが中央に
待機所がありそこで車の通行の調整ができます。
そして、その待機所は歩き遍路の休憩所にもなります。
歩いて渡ったのと車で渡ったのはともに二度ですが、車では
余韻が楽しめません、断然歩きがおすすめです。
沈下橋と言えば四万十川が有名ですが徳島にもこうした
沈下橋はあります。
今風に言えばインスタ映えするスポットでもあります。
ここの休憩が最後で、そのあとは休まずに藤井寺までの歩きになります。

Posted by いとう茂 at 11:38│Comments(0)
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