2020年07月24日

蝉の声

ここ2週間ばかり前から蝉の鳴き声が耳に届くように
なってきました。
前に神社がありそこで鳴いていた蝉が我が家の庭に来て
鳴いているのか、我が家の庭で生まれた蝉か分かりませんが、
すぐ近くで鳴き声を聞いています。
暑い日の耳元で蝉に鳴かれるといらいらすることも
ありますが、今年は雨が多く束の間の晴れ間に鳴いている
蝉に同情している自分がいます。
オリンピックのように来年に延期ということは蝉には通じません。
これも一期一会、今年生まれた蝉にも何かのご縁があり、
我が家の庭で鳴いているのだと思います。

鳴く機会が雨で減っていますが、子どもたちの声も少なく
車の往来もそれほどない雨あがりになく蝉の声を聞くゆとりが
あります。
いらいらするのではなく、今年ももうそんな季節になったのか、
蝉の夫婦はみんな同級生か、蝉には先輩も後輩もないんだ、
そんなことを考えたりもします。
テレビや新聞では連日コロナウイルスの感染者数が、これまでで
最高になったとか若者だけでなく中高年にも感染が拡大している、
感染源が分からない人の割合が多い、そんな報道ばかりで
違う世界に自分を置きたいと望んでいる部分があり、蝉の声を
改めて聞いていると、松尾芭蕉が奥の細道の中で詠んだ
閑さや岩にしみ入る蝉の声(しずかさや いわにしみいる せみのこえ)
という俳句の世界が分かるような気がします。

俳句の才能はありませんので、自分では作れないのですが、
長い文章は書けても短く簡潔な文章は案外書けないことを
実感してきました。
俳人は5・7・5の文字の中に思いを凝縮して、その俳句に触れた
人がリアルな空間を創造できることを可能にしてくれます。
連休中は外出を避けて自分もそんな世界を誰かに提供できないか、
そんな試みを・・・・・するだけ時間の無駄・・・・だと思いますが、
広がりを感じさせる文章を書く練習くらいは出来そうです。
宿題として観察所に提出する保護観察対象者の報告書の作成、
保護司会の発送物に添付する文章の作成があります。
あまり砕けたことは書けませんが、月曜日の朝までに
仕上げないといけません。
日曜日は伯父の四十九日とひきこもり・不登校家族の会と予定が
つまっています、夜に考えるなら3日ありますが、それも睡魔が
やってきて邪魔されると思いますので、蝉の声が聞こえる昼間に
何とかできないか、そんなことを考えています。

Posted by いとう茂 at 15:56│Comments(0)
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