2020年08月04日

支援機関と相談者面談

今日は相談者に同行して支援機関に面談に行ってきました。
ひきこもり・不登校とは違う課題を抱えた相談者です。
家庭内の問題で相談に来られたのは1年以上前で、それ以後
えこーで面談、電話、メール相談を重ねてきました。
右肩上がりで改善・・・・・それならいいのですが・・・・・。
少し希望が見えるとすぐに暗雲が漂う、その繰り返しで
根本的な解決はまだまだ時間がかかりそうです。
それでもあきらめずに、こちらも相談を受け続けて少しでも
改善するように力になれたらと思っています。

この相談者の一番の課題は、家庭の中だけで外部の人が
直接介入できていないことだと思っています。
親せきや友人がもっと出入りしていれば局面は変わるのだと
思いますが、ほとんど家族だけでぐるぐる回っている、そうした
状況に相談者も気づいているのですが具体的な動きが
見られません。
それでも少し改善したというのか影を潜めているのか、金銭に
まつわる問題は最近は出ていません。

共依存と言う言葉が適切かもしれません。
それでも外部に大きな迷惑をかけていないのなら、こういった
形の家族もあっていいのか、そんな気持ちもあります。
支援機関との面談でも有効な手立てのアドバイスはほとんど
ありませんが、定期的に面談することで相談者の負担が
一時的にでも軽くなるのなら、それはそれで意味があると
思っています。

明日はえこーの面談日で相談者が来ます、様々な問題を
抱えた人が悩み、苦しみ、辛い日々を送っています。
ひきこもり・不登校、問題行動、すべて人が主人公です。
お金がいっぱいあっても頭がどんなによくても解決はできない
そんな事例ばかりです。
かけがえがないということは、どんな人であっても丸ごと認める、
その人の代わりはないのだから、この状態の中で何ができるか、
何をしなければいけないのか、そして、見えてきたことをコツコツ
積み重ねていく、それが正解かどうかわからなくてもやり続ける、
間違っていたらまた別の道を考える、それしかないのか・・・・・。
とも思うことがあります。
こうすれば必ずよくなる、そんな本はどこの書店に行っても
見つけることはできません。
どれだけ丁寧に誠実に本音で接していくか、体温ではありませんが
手を握っていると相手の体温が高いか低いかわかります。
それを手袋同士では、いくら強く握っても自分の手袋の中の
温度しか分かりません。
これだけやっているのに、こんなに苦しんでいるのに・・・・・、
手袋を脱いで素手で握り合えば、また違う明日が見えてくるかも
知れません。

Posted by いとう茂 at 16:01│Comments(0)
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