2020年09月04日

助成金が出ます

水曜日に1本の電話が入りました。
大津市の社協からで、滋賀県の予算が県社協に降りてきて
ひきこもり・不登校の相談、ひきこもり家族の支援をしている
団体に助成金を交付することになり、大津市で該当する
団体はえこーだけしかないので、交付を受けて欲しいと
いうものでした。
今年度は共同募金の赤い羽根チャレンジ事業の助成金の
交付も決まっていますが、助成金の交付を受けることは
ありがたいのですが、事業が終わった後の報告書やら決算書の
作成が煩わしく、個人的には公的な助成金の交付は・・・・・。

この助成金は今年度から始まりましたが、滋賀県下でも該当する
事業を行っている団体はほとんどないようで、どこも交付を
受けないと次年度以降、助成金の枠がなくなることも考えられ、
受けることにしました。
助成金の使途についてはこれから窓口の大津市社協とつめて
いくことになります。
それほど大きな金額ではありませんが、滋賀県でひきこもり・不登校の
家族の支援について予算化したことは評価されるべきことだと
思いますが、予算を付けた以上はその後の経過や今後の家族会の
育成にも力を注いでいただきたいと思います。

助成金が出るから家族の会を立ち上げようという個人や団体は
少ないと思います。
ひきこもり・不登校の支援をしている関係者なら、家族の会の
必要性は理解していると思いますし、もう一歩踏み込めるのなら
家族もそうですが、当事者同士のネットワークを作れないか、
それこそ生きづらさを共有できますし、互いの話も共感できる部分も
多く、励ましたり励まされたり、助け合って今の状態から脱する機会も
増えると思います。
現実には様々な問題があり、ひとくくりに家族の会、当事者の会と
くくりにくい部分がありますが、そうした問題点を語り合う場がないのも
現実で、ひきこもり・不登校の支援をしている関係者のネットワークも
できればいいなぁ、そんなことも考えています。

ひきこもり・不登校だけでなく放っておけない、そんなことを感じる
子ども・若者の中には、生活困窮家庭、虐待、様々な障害がある人、
ふとしたきっかけで非行、犯罪に走ってしまった人、家庭内暴力等々、
見たくない、聞きたくない現実の中で生きている人もいます。
うちの子は、あるいは、うちには関係がない、そうした感覚で気の毒に、
大変やなぁ、と他人事として通り過ぎることは簡単なことかも知れません。
しかし、関係ないと思っていた「うちの子」や「うち」が当事者になることは
ないとは言えません。
「親が甘やかしすぎ」「しつけがなっていない」「親としての自覚がない」
批判することは易しいことですが、問題の解決にはなりませんし、
問題に向き合う姿勢も生まれてきません。
見たくない、聞きたくない現実の中で生きる人たちも、好き好んで
そうした現実の中にいるのではないのです。
抜け出たいと願う人ばかりだと思います。
そうした人たちにも支援の手が差し伸べられることを祈っています。

Posted by いとう茂 at 14:40│Comments(0)
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