2020年10月02日

中秋の名月

時々見かける親子と夕方出会いました。
子どもと言ってもまだ赤ちゃんでいつも母親に抱っこされ、
こちらの顔を見るとにこにこ笑って、バイバイをしてくれます。
「これから買い物か、ええもん買ってもらいや」
後姿を見送って用事をしていました。
それほど時間は経っていないのですが、周りが暗くなった時に
再び親子と対面すると、母親が「お団子買いに行ったのに
売り切れでした」と残念そうな顔で話しました。
若いのに団子が好物なのかな、その程度の受け止め方でしたが、
中秋の名月のニュースを見て、若いのに感心な子だなぁ、
に印象が変わったのと、中秋の名月の日も忘れるほど
バタバタしているのだろうかと、日常のゆとりについて考えて
しまいました。

ススキと団子をお供えして、その上の方に月がある。
月見を想像するとそんなイメージです、お供えは団子だけでなく
芋名月と別名があるように子芋をお供えする地域もあるようで、
団子もお供えの数はまちまちだという話を聞いたことがあります。
縁側に座って独酌で酒を飲む、大切な人と月明かりの中を
家路を急ぐ、月を見てふっと思い立ち手紙を書く、月は太陽とは違う
風情があります。
中秋の名月は毎年その日が変わります、それだけに忘れていることも
多いのかもしれません。

風情があるのに月にまつわる俳句と言えば・・・・・・。
芭蕉の 名月や 池をめぐりて夜もすがら くらいしか思い浮かびません。
もともと俳句の知識は少ないので仕方ないと言えばそれまでですが、
もう少し有名な俳句がいくつかあったもいいのではないか、
そんなことを考えながら東から上った月を眺めていました。
今日は十六夜になるのでしょうか、
月も星の部類に入ります、1日遅れですが「星に願いを」するのも
悪くないと思います。
あの親子も1日遅れで団子をお供えするのでしょうか。

Posted by いとう茂 at 14:08│Comments(0)
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