2021年03月27日

この時期だけ

家から一番近い山と言っても1キロくらいあるでしょうか。
それが国道1号線を走ると、そこに山があります。
山と言ってもせいぜい200メートルまでなのでしょうが、緑の木々に
おおわれていたのが、この時期だけ「あそこに桜がある」
そんな景色が見えます。
これが5月になると青葉若葉の新緑に変わり、桜は姿を消します。
そして秋になり山が紅葉に染まると、ポツンポツンと黄葉が見え
「あそこにイチョウがある」となりますが、冬を迎えると落葉して
イチョウも姿を消します。
毎年この繰り返しです、年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず。

4月4日は膳所公園でさくらまつりが開催されます。
ソメイヨシノが生まれたのは江戸時代だと聞いたことがあります。
大島桜と江戸彼岸桜の交配種でクローン植物だということも
その時に聞きました。
寿命がどのくらいかは定かではないようですが、山桜のように
何百年ということはないようです。
公園の桜は戦後に自分も参加していた親父から聞いたことがあります。
すっかり古木の趣を醸し出している桜ですが、まだ80年足らず、
花は今が見ごろで来月の4日には散っているかもしれません。

公園の桜の木はせいぜい2・30本で、公園全体の樹木からすれば
それ程多いとは言えないのですが、この時期の主役は桜です。
自然界の中では、こうして1年のうちに一定期間だけ存在感を
感じさせるものがほとんどです。
樹木だけでなく夏のセミ、数は減りましたが赤とんぼ、外来魚に
駆逐されてしまった初夏のワタカ、これからがシーズンになる
モロコ・・・・・。
他にもあると思います、共通するの見えないところで力を蓄えて
それなりの準備をしていることではないのかと思います。

人が準備をして主役になる・・・・・。
疑り深い性格なのか・・・・・・。
裏から手を回して自分を応援してくれるように頼みこむ、正々堂々、
桜のように風雪に耐えて花を咲かせる苦労人が報われるような
社会が来ないかなぁ、この時期だけでなくよく考えることです。

Posted by いとう茂 at 21:28│Comments(0)
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