2021年05月13日

観察所の対応に期待

火曜日は保護観察対象者との面談でした。
これまで保護司をしてきてこの対象者ほど社会的な支援を受けている
人はいませんでした。
年齢も私よりもずっと上ですが、それを差し引いても恵まれた人だと
いつも感じています。
生活支援は夜回り隊、医療支援は診療所、社会的な支援全般は
社協につながっています。
前回の面談でコロナウイルスの予防接種の申請書が届いたが、
自分では対応できないので夜回り隊に頼もうと思っている、
ということでしたので、今回の面談で確認すると申請を代行して
もらって今月末に接種日が取れたということでした。
この対象者は一人暮らしで、日常的に相談できる交友関係が乏しいのが
難点ですが、出身が滋賀県でないために交友関係が少ないのは
仕方がありません。
それを補って余りある支援団体がついていますので、面談でも
安心して話を聞いていられます。

全国の保護観察対象者の中にはこうした身寄りのほとんどない、
友人も少ない一人暮らしの対象者も数多くいるはずです。
保護司の面談も月に1・2回、すべての対象者が保護司と親密な
関係にあるとは言えないと思います。
中には、こうした申請書が届いたと報告しても、寄り添って対応して
暮れない、あるいはできない保護司もいると思います。
役所に問い合わせても電話がつながらない、パソコンも使えない
対象者の多くは接種をあきらめてしまうのではないか、面談中に
そんなことを感じましたので、面談後に観察所の職員に接種についての
対応を聞いてみました。

観察所では対応については考えていないようで、現在は保護司や
対象者から問い合わせがなくてもこれから接種対象年齢が下がって
くれば、質問や問い合わせが来ると思うが、観察所で代行をすることは
可能か、とたずねると・・・・・できないということでした。
できないでは済まないので、これから観察所としてどのように対応するか
方策を考えておいて欲しいとお願いしました。
学区の中には引受人がいない人が集団で入居する更生保護施設もあります。
こうした施設で最長半年暮らすわけで、現住所がその施設になっているか
申請書が届いて相談があった時に施設の職員で対応できるのか、
そのことも加えて考えてくれるようにお願いしました。

接種をあきらめてその施設全体がクラスターの核になり、地域に広がれば
あそこの施設は・・・・・・。
いいことは言われないでしょうし施設の建て替えも先に見据えていますので、
こちらの対応も見届けたいと思っています。
いずれにしても観察所がよく口にする寄り添い度が試されそうです。

Posted by いとう茂 at 15:23│Comments(0)
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