2021年10月12日

今年も難産です

昨年度に助成金事業を受けて始めた、子と親に思いを書いてもらい
それを見開きのページに掲載して冊子を制作する事業ですが、
対象がひきこもり、不登校の当事者と家族ですので一般公募も
出来ず、もっぱら公的な支援機関にお願いするのと、
えこーの横のつながりで民間の支援団体にお願いと、
えこーの相談者に直接お願いするしかありません。
昨年度は子と親それぞれ別々に封筒を用意し切手も貼って
100部を各機関にお願いしましたが、返信は9通でした。
今の自分の気持ちを文字にすることがどれだけ大変か、
そのことを頭では理解していますが、当事者と家族はこちらが
理解している以上に苦しいのだと思います。
そんな中で、完成した冊子は他市の民生委員や教育委員会で
評価していただき、研修やひきこもり、不登校の家族に配布したいと
たくさんの希望がありました。

この事業を今年度はえこー独自で実施していこうと公的な支援機関、
民間の支援機関にお願いしているのですが、
果たして原稿が集まるか・・・・ここにきて不安が大きくなってきました。
当事者と家族の1年の振り返りに役立てて欲しい思いありますが、
ひきこもり、不登校への市民の理解が進まないか
、冊子の制作にはその思いも強くあります。
家族が地域で自分の子どもの助けを求められる
、地域の人たちも当事者や家族に気軽に声が書けられる、
そんな風土が根づいて欲しいと考えています。
ひきこもり、不登校への直接的な支援はありますが、
広く市民に向けて理解を求める啓発が遅れていると感じています。

昨年度は完成した冊子を36の市民センターや支援機関に
配布したところ、それを読んだひきこもり、不登校の家族から
「自分たちだけが苦しいと思っていたが、
他にも苦しんでいる家族や当事者がいることを知り少し気が
楽になった」という家族もありましたし、
冊子がご縁でえこーとつながった相談者もいます。
多くの役目を担っている冊子ですので、
今年度も是非とも完成させたいと願っていますが、
寄稿があってのことですので一人でも多くの寄稿を待っています。

Posted by いとう茂 at 13:14│Comments(0)
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